中野区立中野中学校2年生 美濃部真帆さん、胡由佳さん、秋元悠里さん、別所莉緒さん
“ちょっとしたこと”が「福祉」につながる
掲載日:2017年11月29日
2016年12月号 くらし今ひと

 

あらまし

  • 中野区立中野中学校2年生の4人が総合的な学習で「福祉」について学ぶために東社協のユースケを訪ねてくれました。

 

福祉に嬉しいことってある?

由佳)福祉の活動に参加して嬉しかったことは何ですか?
ユースケ)高齢者や障害者の施設、保育園などで働く職員さんからは、「目の前にいる人が笑ってくれることが喜び」と聞いたことがあるよ。
悠里)苦しかったり、落ち込むことはないですか?
ユースケ)例えばうまく対応ができなかったときに「もっとこうしてあげたかった」とか、支援が届かない人がいたときに、「何とかできなかったかな」と悩むことがあるそうだよ。

 

福祉で社会は変わる?

由佳)社会をどのように変化させていきたいですか?
ユースケ)困ったことを困ったままにしないことで、いい社会になるといいな。
悠里)私たちに何ができるでしょうか?
ユースケ)自分自身のこと、そして、自分の周りにいる人を大切にしてほしいな。何かに気づく目をぜひもってほしい!

 

福祉って身近なものなんだ!

ユースケ)今日気づいた「福祉」ってどんなことだったか教えてくれるかな。
真帆)印象に残っているのは”世界がもし百人の村だったら“というお話です。今まで「福祉」といわれると特別なイメージがあり、あまり身近ではありませんでしたが、私たちにも何か困ったことがあったら相談できることを知り、身近に存在していることがわかりました。
由佳)「悩んでいることに気がつき、声をかけてあげること」が福祉活動の基本だと思いました。苦しんでいることに気がつかなければ、相手を助けることはできません。気づいても見て見ぬふりをすればやはり相手を助けることは不可能です。だから、「気づき声をかける」という行為はとても大事だと思います。それに、人は話を聞いてもらうだけでもずいぶん楽な気持ちになると知ったので、私はこれから誰かが悩んでいるのに気づいたら、勇気を出して声をかけ、話を聞いてあげるところまで実行していきたいと思いました。
悠里)相手の立場になって考えることです。特に印象に残っているのは、内部障害についてです。私は障害と言ったら視覚や聴覚の障害のイメージがありました。しかし、内部障害を知りこれからは外見で判断せずに内部障害の方もいることを認識して生活しようと思いました。
莉緒)学習する前は、「福祉」とは障害の方のサポートをするだけだと思っていました。しかし、今は、人の力になり、相手のことをよく考えてくれるとわかりました。今の私たちにできることは、「周りを大切にする」ということでした。友達や家族の変化に気がつき、相手の事を知れるようになりたいです。
ユースケ)たくさんの気づきがあったね。どうぞ周りの人にも伝えてくださいね。

取材先
名称
中野区立中野中学校2年生 美濃部真帆さん、胡由佳さん、秋元悠里さん、別所莉緒さん
概要
中野区立中野中学校
http://nk-nakano-j.a.la9.jp/
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