NPO法人 地域の寄り合い所 また明日 森田 真希さん
だれもが立ち寄れる「寄り合い所」を運営している森田真希さん
掲載日:2015年6月26日

代表 森田 真希さん

 

あらまし

  • NPO法人「また明日」代表の森田真希さんは、一つの空間に、地域の寄り合い所や保育所、デイホームなど多様な人が集う場づくりを行っています。

 

世代を超えた関わりづくり

赤ちゃんから、お母さん、小中学生、お年寄りまでが一つの空間で居心地良く過ごし、その中から世代を超えた多様な関わりが生まれる。そんな場づくりが私の仕事です。具体的には、アパート5戸分をつなげた一つの空間に、子どもを預かる「保育所」、認知症のお年寄りが通う「デイホーム」、地域の人が誰でも訪れることができる「寄り合い所」を立ち上げて、運営しています。

泣いている赤ちゃんをお年寄りがあやしているその横で、小学生が宿題をし、お年寄りがおしゃべりに花を咲かせる。そんな風景が「また明日」の日常です。森田さんは、ふらっと寄った子どもに、「おなかすいてない?」「上がりなさいよ」とごく自然に、声をかけます。だから、キッチンには、近所の方からの差し入れやいただき物がたくさんあります。塾帰りの小中学生が立ち寄って、それを食べて行ったり、お母さんたちが相談に訪れたりといろんな人が行き交い、集う場になっています。

 

おせっかいが自然なこと

私の家族は、代々おせっかい焼き。母親が仕事で忙しいお母さんの代わりにPTAに出席したり、乳児院にいる子どもを家に呼んで家庭的な雰囲気を感じてもらうボランティをしたりしていました。その血をひいた私は小学生のころから、小さい子どもの面倒を見るのが好きで、自分でも得意だと思っていました(笑)。それで、小学生の時から「保育士になりたい」と思っていたんです。

専門学校で福祉の勉強をし、卒業後、保育士として病院で働くなかで、年齢や国籍、障害を超えた多様な関係性を生み出せる場をつくりたいと、介護福祉士の夫(森田和道さん)と始めたのがNPO法人「また明日」です。今は、「また明日」があるアパートの一室に住んで、まさに、職住一致で、足元の幸せを大切にしながら、働いています。

 

人と人との関係がつながる

赤ちゃん、小学生、お母さん、お年寄り、いろんな人が集うと、だれかとだれかの関係がピンッとつながった瞬間がみえるときがあります。言葉の通じない赤ちゃんとお年寄りがにっこりとほほえみ合っていたり、ちょっとイライラしていた小学生が何とも言えないすてきな表情で赤ちゃんをあやしていたり。

世間では、子どもや認知症のお年寄りに対して、「わかっていない」とか「できない」という思い込みがあります。でも、子どもやお年寄りの生き生きとした触れ合いや、思いもかけない心遣いをみると、「あ~こんなことを感じていたんだ」と一人ひとりの存在がたちあがってきます。これは、世代を超えた関係だからこそみえてくることかもしれません。

この子が大きくなったらどんなふうになるのかなと、子どもを通じて未来を感じ、お年寄りを通じて過去に思いを馳せられることが、この仕事の喜びです。

 

 

 

取材先
名称
NPO法人 地域の寄り合い所 また明日 森田 真希さん
概要
NPO法人 地域の寄り合い所 また明日
http://www7b.biglobe.ne.jp/~mata-asita/
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