生活相談員 大谷津 友紀さん
特別養護老人ホームで生活相談員として働く大谷津友紀さん
掲載日:2015年6月26日

大谷津 友紀さん

 

あらまし

  • 大谷津さんは、福祉系大学を卒業し、介護職員として就職。各セクションを経験後、特別養護老人ホームで生活相談員として勤務しています。

 

まずは、福祉系大学に入ったきっかけを教えてください

高校生の頃、友達に誘われてデイサービスへボランティアに行った(1週間くらい)のがきっかけでした。そのときに、入浴介助の手伝いや夏祭りに参加させてもらって、「こんな暑い中でやってるんだ~」って、肌で感じたりとか、高齢者の方と話したり、一緒にゲームをしたのがとにかく楽しくて。そこから進路を決めるころに、どういう資格や仕事があるんだろう?と調べたのがきっかけですね。

 

今は、老人ホームの生活相談員ということですが、どんなお仕事をされているのですか?

今は、高齢者の方が施設に入るための調整や日常生活のなかでの相談に応じたり、役所や病院などとの調整が主な仕事です。

まだまだ覚えることがたくさんあるので、日々勉強です。わからないこともたくさんあるので、上司や先輩に聞いて教わってという毎日です。

 

 

この仕事をやっていてよかったなあ~と思ったエピソードを教えてください

一人暮らしで身寄りもなく、家から出ることもできなくなってしまっていた高齢者の方がいて。最初、お宅へ行ったときは、表情も暗くなってしまっていて…。

でも、ちょこちょことお宅に通うことを続けて、お話をしたり。そうしていくうちに、心を開いてくださるようになって、外へ出るようになったんです。そのあとは、表情も明るくなってきて、ご自分でデイサービスへ通うようになりました。

しばらくして、「楽しく、毎日過ごしてます」と年賀状を送ってくださったんです。そのときは本当にうれしかったですね。

 

高校生へのメッセージ

介護の仕事って、大変だとかつらいとか、よくないイメージをもたれることが多いのかな?って思います。よく報道されたり巷で聞いたり…。仕事につくと、どんな仕事でも大変な部分はあると思うんです。

高齢者の皆さんは何十年も生きてこられて、戦争を経験している世代の方もいます。私たちが経験していない時代を生きてきて、今は高齢となっている方ががんばってきてくれたおかげで、今の自分たちがあるんじゃないかなって思います。だから、そんな高齢者の方に寄り添って、生活の手助けをするこの仕事は大切な仕事だなと思いますね。

いろんな方の人生を知ることができるというのは、この仕事についていて楽しいというか。お年寄りのゆったり、のんびりしたペースや、包容力がある方もいて。そういう方に出会えていろんな人生を知れるということがとても魅力的なので、ぜひ目指してみてください。

 

プロフィール

  • 大谷津 友紀さん
  • 社会福祉法人聖風会 特別養護老人ホームグリーンハイム荒川 生活相談員
    福祉系大学卒業後、社会福祉法人聖風会に就職。2年間、特養で介護職として勤務。
  • 以後、社会福祉士として地域包括支援センター、特養での介護職を経て、生活相談員に。

 

取材先
名称
生活相談員 大谷津 友紀さん
概要
(社福)聖風会 特別養護老人ホームグリーンハイム荒川
http://www.seifuukai.or.jp/arakawa/gha/index.html
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