【東社協】暴力・虐待を生まない社会づくり検討委員会
「暴力・虐待を地域で考える」勉強会を目黒区民生児童委員むけに開催
掲載日:2018年1月29日
2015年9月号 東社協発

民生児童委員の活動に期待を込めて話す石渡委員長

 

東社協暴力・虐待を生まない社会づくり検討委員会(石渡和実委員長 東洋英和女学院大学大学院教授)では、暴力・虐待の実態を市民に伝え、地域で考えるための冊子「こんなことに気づいてあげて~暴力・虐待を防ぐためにあなたにできること~」を平成26年度に作成しました。

7月27日、冊子を活用し、目黒区の約50名の民生児童委員を対象とした勉強会を開催しました。はじめに、本委員会がまとめた児童・女性福祉施設向けの調査結果の概要を伝えました。

次に、児童養護施設目黒若葉寮の治療指導担当の松下大介さんが、暴力・虐待を経験した子どもたちについて、「笑顔だった親から急に暴力を振るわれるなど、次に何が起こるかわからない、戦場のような中で生活してきた。施設に入所すると、毎日お風呂に入ることに驚いたり、ちょっとした物音で身体が固まりパニックになる子もいる。暴言や暴力をコミュニケーションの手段として使う子どももいる。施設では、安心・安全な環境を用意し、寄り添う支援をしている。そして、『暴力はいけないこと』を伝え、『守られる権利』『美味しいご飯を食べられる権利』『ゆっくり眠れる権利』などがあることを丁寧に伝えている」と話しました。

続いて、練馬区社協の美玉典子さんが、地域住民にできること・期待することとして、「練馬区では民生児童委員と保健師による情報交換会を重ね、療育相談の運営を民生児童委員が手伝うことで、母親と民生児童委員が出会う機会をつくる取組みにつながった。大人とのかかわりが少なくなっている子どもたちにとって、民生児童委員は『普通のおばちゃん・おじちゃん』としてかかわれる。そのかかわりによって、子どもたち自身が『自分の家庭は普通じゃない』と気づけるかもしれない」と伝えました。

 

その後、自分の地域でできることをグループで話し合いました。「いきなり声掛けは難しいので、まずは知り合える関係・機会を作っていきたい」「学校と『気になる子』の情報を共有できたら良い」などの報告がされました。

最後に、本委員会委員長の石渡さんは「民生児童委員の力強さを頼もしく感じた。その力にもっと頼っても良いことを発信していきたい」と締めくくりました。本委員会では、今後も暴力・虐待を地域で考える取組みを広げていきます。

 

 

取材先
名称
【東社協】暴力・虐待を生まない社会づくり検討委員会
概要
【東社協】暴力・虐待を生まない社会づくり検討委員会
https://www.tcsw.tvac.or.jp/activity/3kanen/H25-27/1-1.html
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