NPO法人Jin「南相馬市サラダ農園」
障害者とともに無農薬野菜づくり ~ふるさとの景色をもう一度~
掲載日:2017年12月15日
ブックレット番号:2 事例番号:27
福島県南相馬市/平成25年3月現在

 

特定非営利活動法人Jin は、震災前、浪江町で高齢者、障害者、児童を対象とした通所事業を営んでいました。当時は3万㎡の畑で無農薬・無肥料で生命力のある野菜を栽培していました。ところが、震災と原発事故に伴い、浪江町は全町避難となり、同事業は休止となりました。それでもJin は二本松市、本宮市、福島市でサポートセンターを運営して仮設住宅で暮らす浪江町民の支援を続けてきました。そして、平成24 年4月には、浪江町に隣接する南相馬市に「サラダ農園」(25年4月からは就労継続A型・生活介護の事業所)を開設しました。仮設住宅で暮らす障害者5人と運営スタッフ5人により約2万㎡の畑とビニールハウスで無農薬野菜づくりを営んでいます。道の駅や大型スーパーに出荷する野菜は好評を得ています。

Jin 代表の川村博さんは、「ふるさと浪江町に必ず帰る」ことを目標に農業を通じたコミュニティづくりをすすめています。厳しい避難生活を送る高齢者や若者がふるさとに帰る日に向けて大切な景色を守りたいと願っています。さらに、この南相馬農場に加えて、平成25年4月以降、浪江町の避難区域が再編され次第、いち早くサラダ農園を浪江にも作ることをめざしています。

 

 

 

 

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NPO法人Jin「南相馬市サラダ農園」
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