NPO法人Jin 「浪江町サラダ農園」
復興の最前線を拓く高齢者・障害者たち
掲載日:2017年12月18日
ブックレット番号:3 事例番号:33
福島県浪江町/平成26年3月現在

 

ポイント

  • (1)避難者である高齢者、障害者の想いを実現するため、想いを形にする取組みに挑戦した。
  • (2)高齢者、障害者は支援の受け手というだけの存在ではなく、復興の最前線を拓く主体となった。
  • (3)復興に次世代の視点を入れている。
  • (4)元の地域に戻らない被災者の気持ちを理解し、戻る、戻らないの両方を支援しようとしている。

 

あらまし

  • 平成25年4月。福島県浪江町のNPO法人Jinは、事業所のあった地区が「避難指示準備解除準備区域」に再編され、日中に立ち入ることができるようになるのと同時に、全町避難前に事業所のあった場所に「浪江町サラダ農園」を開設しました。避難先で仮設住宅等になじめない障害者、もう一度、ふるさとの町で畑仕事をしたい高齢者がいました。復興の手助けをしたいと賛同してくれた高齢者、障害者が日々、二本松市や本宮市の仮設住宅、南相馬市の事業所を車で出発し、浪江町サラダ農園を耕し、荒れ果てた風景を取り戻す復興の主体となりました。農園を再開する直前の平成24年12月のこと。事業所のあった畑に震災後の厳しい環境の2年間を生き抜いた一羽のうさぎがいました。震災前に飼っていて、連れて避難することのできなかったうさぎです。Jinでは、このうさぎを「うさ」と名付けて大切に育て、30羽まで殖えました。代表の川村博さんは「僕たちもこの土地を次の世代にバトンタッチしたい」と話します。一方で、避難生活が3年に及び、あれほどまで浪江町に帰りたいと言っていた高齢者から「町には戻らない」という人も出てきました。「ならば、それも応援したい」と川村さん。その人が暮らしているところが地域。20年、30年後に高齢者や障害者が浪江町の復興を担ったと誇りをもてるよう、Jinは活動を続けていきます。

 

取材先
名称
NPO法人Jin 「浪江町サラダ農園」
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