あらまし
- 東社協では、「平成28年〜30年度中期計画」における重点目標の1つ「地域の福祉力を高めるための福祉人材の確保・育成・定着と地域社会の担い手づくり」の重点事業として、「福祉のしごとの正確な情報と魅力の発信」および「福祉課題と実践のわかりやすい情報発信」に取組んでいます。これにより、業界全体で福祉人材を育てていく意識の醸成や次世代等の新たな層への理解と参加の促進につなげていくことをめざしています。その取組みの1つとして、地域におけるさまざまな主体による地域課題の解決に向けた実践事例を紹介するポータルサイトを平成30年3月に開設しました。本号では、ポータルサイトの活用事例をご紹介します。
「福祉の実践事例が知りたい!」「活動のヒントになる取組みを知りたい!」。そんなニーズに応えるため、福祉広報の取材や調査研究のヒアリングなどを通じて本会が把握した、「さまざまな主体による実践事例」を紹介するポータルサイトを平成30年3月に開設しました。
どんな情報をどのような目的で活用したいか
本会が、平成28年12月に、本誌「福祉広報」の読者を対象に実施した「東社協が発信する情報の地域における二次利用と、活用の可能性についてのアンケート」(回答数212)において、ホームページや「福祉広報」、メールマガジン、フェイスブック、出版物などの本会が発信する福祉に関する情報を、地域において各事業所等が二次利用する可能性について尋ねました。
「あなたが必要とする情報について、発信元である東社協が積極的に『情報の二次利用』を推奨した場合、どのような目的で活用したいと思うか」を尋ねた設問では、72・6%が「法人や施設・事業所内の『会議や研修、事例検討の資料』として活用したい」と回答しました。
そして、「利用者や利用者家族への『情報提供や説明資料』として活用したい」(67・0%)、「地域住民・団体への『情報提供や説明資料』として活用したい」(53・8%)が続きました。
また、「東社協が発信する情報をあなたが活用できるために必要な取組み」を尋ねた設問では、半数以上が「施設・事業所や団体による『各種実践事例の掲載』」(50・5%)と回答しました。
実践事例が検索できる
そこで、本会では、これまでに把握してきた各地域においてさまざまな主体が取組んでいる地域課題の解決にむけた実践事例を蓄積するとともに、蓄積された事例を、類似課題への対応や新たな実践の参考として活用していけることを目的とした「ふくし実践ポータルサイト」を開設しました。
掲載情報は、原則、出典を明示することにより、引用・転載を行うことができます。事業所等ホームページとのリンクをはじめ、事業所内の「会議や研修、事例検討の資料」としての活用や、「ホームページや広報誌、リーフレット、チラシなどで紹介するトピックス」としての活用も考えられます。
また、利用者や利用者家族、地域住民・団体に対してだけでなく、実習や職場体験受入れ時の「情報提供や説明資料」として活用することも可能です。
ただし、掲載情報の全部または一部について、無断で改変を行うことや、出典を明示しない活用、イラストや画像、図のみを転用することはご遠慮いただいています。
また、各ページに「無断転載を禁じます」などの注記があるものについては、それに従ってください。
「福祉広報」の発行(毎月8日)とも連動し、ポータルサイトは随時事例を更新していく予定です。
https://www.tcsw.tvac.or.jp/