(社福)藤倉学園 知的障害者入所施設 大島藤倉学園
災害時だからこそ、自分たちにもできることを
掲載日:2017年12月18日
ブックレット番号:3 事例番号:39
東京都大島町/平成26年3月現在

 

ポイント

  • (1)発電機で炊飯する訓練をしていたので、停電があっても通常の食事を提供することができた。
  • (2)地域にある知的障害者入所施設として、避難所や支援者に差出しを届けた。できることをして障害のある人も復旧の支え手になることができた。
  • (3)活動範囲が制限された知的障害者が非常事態に「怖かった」という声もあったが、落ち着いて過ごせるよう支えた。

 

あらまし

  • 平成25年台風26号大島土石流災害では、知的障害者の入所施設である「大島藤倉学園」は、直接的な被害はありませんでしたが、500mほど離れた地区では家々が流された地区が広がり、学園の職員3人も家や車を失いました。学園では、生活介護の一環で大島町の中心地の一角の「フジカフェ」で、カフェと製菓工房を運営していました。台風26号接近当日は、停電しており、非常食を出さなければいけない状況が発生しました。けれども、停電の時を想定して発電機でご飯を炊く訓練の経験から非常食を出さずに過ごすことができました。それには、大型災害に備えた物資の調達とその道具の使い方の訓練があったからです。台風が通過するまでは、非常態勢になることを想定して日中活動を制限し、利用者は室内で過ごしました。利用者からは「怖かった」という声もありましたが、混乱せずに落ち着いて過ごせました。
    学園では「地域のために、何かできることはないか」とフジカフェを拠点にさまざまな物資を届ける活動に取組みました。東社協知的発達障害部会をはじめ、各所から送ってもらい支援物資を必要とするところに届けたり、避難者や支援者に差し入れをする活動をしました。

 

取材先
名称
(社福)藤倉学園 知的障害者入所施設 大島藤倉学園
概要
(社福)藤倉学園 知的障害者入所施設 大島藤倉学園
http://fujikuragakuen.or.jp/
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