(株)グッドライフケア東京 珍田汐花さん 
ご本人の”自分でできることは 自分で”という思いを尊重する
掲載日:2019年6月18日
2019年6月号 福祉のおしごと通信

珍田汐花さん

 

あらまし

  • 訪問介護・訪問看護事業所で、介護支援専門員として働く珍田さんにおしごとの魅力を伺いました。

 

生活に密着する仕事にやりがいを感じた

大学時代は文学部英文科で、イギリス文学を専攻していました。福祉を学んでいたわけではありませんでしたが、母が株式会社グッドライフケア東京で働いていたため、自然と介護の仕事への関心が芽生えてきました。大学3年生の時にホームヘルパー2級(現:介護職員初任者研修)の資格を取得し、アルバイトとして働くようになりました。

 

アルバイト時代の仕事は掃除やお買い物がメインでした。都会の街を自転車で走るのも、ご本人とお話しするのもとても楽しかったです。大学の講義があるときは夜遅い時間帯に働き、講義がない日や長期休暇は週5日で朝から晩まで働いていました。ご本人の生活背景や人柄などによって支援の方法が異なり、生活に密着する介護の仕事にやりがいを感じ、大学卒業後も同社で働きたいという思いに繋がりました。

 

就職後も、しばらくはホームヘルパーとして勤務していました。就職して4年目には介護支援専門員の資格を、今年3月には社会福祉士の資格を取得しました。いずれも、休日を利用して、勉強に励みました。

 

人生の最期までをサポートする

ご本人の多くは、”自分でできることは自分でしたい”という意思をもっています。居宅サービス計画の作成にあたっては、その方の思いに寄り添って、必要な支援が提供できるよう心がけています。

 

在宅生活を続けていく上で欠かせないのが多職種連携です。訪問看護や訪問介護、リハビリ、福祉用具、訪問診療など、在宅介護はさまざまな職種が関わることで成り立っています。社内、社外を問わず、日頃から連携し、情報共有できる環境を整えることが大切だと思っています。

 

以前、104歳のひとり暮らしの方を担当していました。担当していた2~3年の中で、できなくなることは増えてきていましたが、残存能力を活かした定期的な訪問看護、訪問介護による支援により、亡くなる直前まで身の回りのことは自分でなさっていました。その方らしい生活を支えることができた時に、やりがいを感じます。

 

近年、在宅で最期を迎えることを希望する方が増えてきており、訪問介護分野においても終末期のケアの重要性が高まってきています。そのような中で私が大切にしていることは、「ご本人が人生の最期まで自分らしく生活できるようサポートする」ことです。サービスは自立を妨げるものではなく、ご本人の自立や充実した生活を支えるものだと思っています。

 

一方で、終末期のご本人、ご家族へのかかわりについては難しさを感じています。特に末期のがん患者は急激にADLが低下する方も少なくありません。例えば、歩行ができなくなってからポータブルトイレを発注しても、届いた頃にはトイレでの排泄が困難になっているなど、対応がどうしても遅れてしまうことがあります。しかし、先回りして福祉用具を導入してもご本人が「まだできるのに・・・」と感じてしまうでしょう。サービス導入のタイミングを含め、支援方法については今後も検討していかなければならない課題だと感じています。

 

介護支援専門員は命を預かる仕事

日々の実践の中で、介護支援専門員の考え方や知識量がご本人の生活を左右すると感じており、ご本人と関われば関わるほど、福祉制度や医療のことなど、幅広い知識を習得する必要があると実感しています。また、月に数回の限られた面談時間の中でご本人の生活を把握する洞察力や多職種間の密な連携が求められます。そのような中で、介護支援専門員としてご本人の理解者であるよう努めています。大変なことは多いですが、日々新しい発見の連続で、やりがいの方が大きく、介護支援専門員の仕事の魅力を感じています。

 

今後も、ご本人の生活に少しでも役立てられるよう、知識を深めたいです。また、他の介護支援専門員を指導、育成するために主任介護支援専門員の資格を取得し、自己研鑽に努めていきたいと考えています。

 

 

プロフィール

  • 珍田汐花 Shioka Chinda
    株式会社グッドライフケア東京 介護支援専門員・介護福祉士・社会福祉士
    ホームヘルパーのアルバイトを経て大学卒業後、正職員として採用、2009年から現職。
取材先
名称
(株)グッドライフケア東京 珍田汐花さん 
概要
(株)グッドライフケア東京
https://www.glafis.co.jp/
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