(社福)はるび 特別養護老人ホーム「はるびの郷」
利用者の方たちからの 小さな「ありがとう」を大切にしたい
掲載日:2021年2月19日
2021年2月号 福祉のおしごと通信

社会福祉法人はるび
特別養護老人ホーム「はるびの郷」介護職員

小林健太さん

あらまし

  • 特別養護老人ホーム「はるびの郷」で介護職員として働く小林健太さんにお話をうかがいました。

 

就職活動中に出会った介護の仕事

大学時代の専攻は経済学でした。4年生の就職活動では、同じ学部の人たちは、いわゆる一般企業をめざしていました。私は、自分がそのような職業に就いている姿を想像することができず、何をしたいのかが分からないまま時間が過ぎていきました。

 

当時、祖母が認知症で施設に入所していて、時々面会に行っていました。就職活動で悶々とする中、それまでは気にとめていなかったのですが、「祖母の世話をしてくれている方たちがこんなにいるんだ、こういう仕事もあるのか」と初めて気がつきました。

 

「介護の仕事をしてみてもいいかな」と思うようになり、卒業間近に、実家のある県内の福祉・介護の仕事の合同説明会に参加しました。さまざまな職種の求人があって驚きました。福祉のことを学んだこともなく、無資格でも働けるのか心配していましたが、働きながら経験を積むことで資格取得を支援してもらえると聞き、応募に前向きになりました。

 

多くの求人の中から、地元の新設のケアハウスに介護職として就職しました。

 

ケアハウスで働きながら、「介護職員初任者研修」の受講を皮切りに資格を取得し、介護福祉士の国家試験にも合格することができました。

 

資格を取得し、仕事の経験も重ねていましたが、知識や経験を自分の仕事に活かし切れていないことをもどかしく感じていました。私以外はベテラン職員ばかりで、キャリアも世代も違う中、気軽に質問することもできませんでした。本当にこのようなやり方で良いのか、どうしたらベテランの方たちのような介護ができるのか、いつも一人で悩みました。

 

年月を経て、自分にも後輩ができて、後輩を指導する立場になりました。一生懸命に指導に当たるのですが、その都度、自身の経験では足りていないと思いました。そこで思い切って6年間働いたケアハウスを退職しました。

 

「はるびの郷」で出会った介護の魅力

介護の仕事は自分に向いていると思っています。次も介護の仕事をしたいと思い、都内の特別養護老人ホームに面接に行きました。今の施設に就職したいと思ったのは、面接時に介護係長さんが、「何か所か面接に行って自分で良いと思うところに決めなさい、その中でうちの施設を選んでくれたら、その時は後悔させません」と言い切ってくれたからです。自信のあるその言葉に引き寄せられました。

 

特別養護老人ホームで働いてみると、さまざまな場面でケアハウスとはやり方が違うため戸惑いました。利用者の方たちの要介護度も違うので、介護の内容も違います。それでも私が戸惑っている時には、必ず誰かが声をかけてくれました。分からないことがあれば本当は自分から聞かなくてはいけないのでしょうが、新入りの自分を周囲が気にかけてくれていることがとてもよく分かり、嬉しかったです。

 

食事や入浴・排せつといった日常生活支援の場面でも、当初は先輩たちが少しずつ手伝ってくれて、利用者の方たちからの信頼を感じられるようになるまで支えてもらいました。分からないことも常に論理的・体系的に説明してもらえて、徐々に介護の仕事の魅力に気づき、同時に、「介護はチームでやるものなんだ」と学びました。メンバーの動きを意識しながら、自分の役割を考えることもできるようになりました。チームプレーの中で自分の成長を感じることができる今の職場の風土に感謝しています。

 

これからの自分の姿を思い描く

介護の仕事は、利用者の方たちの人生の重要な局面で活躍して大きな「ありがとう」をもらうようなことはないですが、日常生活の中で、利用者の方たちから小さな「ありがとう」をたくさんいただけることが何よりの喜びです。先輩たちの姿を見ていて、「いずれ自分も利用者の方たちの精神的なケアにも携われるようになりたい」と将来の目標も見えてきました。

 

「きっと今の自分なら、前の職場の時の自分とは違って、おびえることなく後輩たちに自分の姿を見てもらえるんじゃないかな」と思っています。

取材先
名称
(社福)はるび 特別養護老人ホーム「はるびの郷」
概要
(社福)はるび 特別養護老人ホーム「はるびの郷」
http://harubi.or.jp/
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