(社福)筑水会 特別養護老人ホーム 筑水苑
被害を最小限に抑え利用者を守り、施設自身が早めに立ち直る ~床上64センチの浸水被害を受けた施設が再開するまで~
掲載日:2018年3月26日
ブックレット番号:6 事例番号:55
茨城県常総市/平成29年3月現在

 

平成27年9月9日から9月10日にかけて、関東地方北部から東北地方南部を中心として記録的な大雨となりました。各観測所で観測史上最多雨量を記録し、常総市三坂町地先で堤防が決壊。それに伴う氾濫により、常総市の約三分の一の面積に相当する約40平方キロメートルが浸水しました。

(社福)筑水会 特別養護老人ホーム「筑水苑」は、平成16年8月に開設した常総市内で一番規模の大きい施設です。「平成27年9月関東・東北豪雨」では施設で床上64センチメートルの浸水被害が発生しました。施設長は水が引くまで屋内に留まることを決意し利用者を守りました。そして、水が引いた直後より全利用者を一旦、同グループの施設に避難させました。そして、被災から約1か月後の10月13日に事業を再開し、利用者と職員が戻るまで、懸命に施設を守りました。

 

筑水苑外観

 

ドアの色が変わっている部分まで水が入った

 

常総市は、茨城県の南西部に位置しており、東はつくば市とつくばみらい市、西は坂東市、南は守谷市、北は八千代町と下妻市にそれぞれ接しています。東に小貝川、ほぼ中央に鬼怒川が流れており、古くから水運の中継地として栄えてきました。

東部の低地部は広大な水田地帯となっており、「平成27年9月関東・東北豪雨」では、特に東部に深刻な被害が出ました。西部は丘陵地となっており、集落や畑地、平地林が広がっています。

平成18年に当時の「水海道市」が「結城郡石下町」を編入し、「常総市」となりました。人口は約6万人で、近隣の「守谷」でつくばエクスプレスと接続しており、東京都心へも通勤圏内です。

 

 

取材先
名称
(社福)筑水会 特別養護老人ホーム 筑水苑
概要
(社福)筑水会 特別養護老人ホーム 筑水苑
http://www.tikusuien.jp/
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