社会福祉法人白十字会 介護老人保健施設「東京ばんなん白光園」
利用者やご家族、働く仲間との信頼関係を大切にしたい
掲載日:2021年6月18日
2021年6月号 福祉のおしごと通信

 

社会福祉法人白十字会 介護老人保健施設「東京ばんなん白光園」

支援相談員 佐々木茜さん

 

あらまし

  • 社会福祉法人白十字会 介護老人保健施設「東京ばんなん白光園」で支援相談員として活躍する佐々木茜さんにお話しいただきました。

 

現在の仕事に出会うまで

母が社会福祉に関わる仕事をしていたので、「人の役に立つ仕事なんだな」と興味を持ち、社会福祉が学べる大学に進学しました。その中でも高齢分野にすすんだのは、幼い頃から近隣に住む人たちにかわいがってもらい、家までの帰り道によく飴やお菓子をもらっていたので、年長者の存在に親しみやすさを感じていたからだと思います。

 

大学を卒業し、特別養護老人ホームで介護職として3年間勤務しました。就職後も社会福祉士の国家資格取得をめざしていましたが、介護職の不規則な勤務に慣れるまで時間がかかり、十分な勉強時間が取れませんでした。また、介護職として利用者に接する中で、相談員の立場ならば異なる視点で支援できたり、利用者のためにできることが増えたりするのではないかとも考えていました。その後、現在の職場に入職し、支援相談員として働きながら資格の取得をすることができました。

 

今は、入所時の相談や、退所後の生活に関わる相談を受け、ご家族や多職種と連携しながら調整するのが主な業務です。加えて、ショートステイ利用の調整や病床を効率よく運用するベッドコントロールなどの業務も担当しています。

 

多職種連携の支援

介護老人保健施設では、支援相談員のほか、医師や看護師、介護士、作業療法士、理学療法士等さまざまな職種の職員が協働して、利用者の支援にあたっています。時には、専門職間の意見の違いもありますし、利用者とご家族の思いや事情も異なります。その中で支援相談員が中心となり調整するのは、利用者のより良い生活を支援する上でジレンマを抱える場面となることもあり、難しい仕事のひとつです。その分、多職種と連携して、利用者の意思を尊重し、希望を叶えられた時には達成感も大きいです。

 

例えば、認知症で幻聴の症状があり、歩くこともやっとという方から「自宅に帰りたい」という希望がありました。その方は一人暮らしで家族の支援にも限界がある状況でしたが、さまざまなサービスを利用して短い期間でも帰れる状況を調整できました。その時には、少しでも利用者の希望が叶えられたと思うと同時に、私自身のやりがいにもつながりました。

 

信頼関係を大切に

利用者本位の支援はもちろんですが、ご家族の思いも多く聞いているので、その思いをそれぞれの専門職と共有し、みんなで同じ方向を見て、支援していきたいと思っています。そのため「利用者やその家族が発した言葉の裏には別の思いや意図がないか」という視点も持ちながら話を聞くように意識しています。一度の面談だけでは本当の思いにたどり着けないと思うので、顔を合わせる機会を重ね、信頼関係を築けるよう努めています。利用者やご家族、職員、それぞれとの信頼関係があってこその支援だと思います。

 

入職してからもうすぐ8年になりますが、あっという間でした。入職したての頃は、うまくいかず涙を流すこともありましたが、今は気負いすぎずに向き合うことで自分の中でバランスが取れていると感じます。

 

誰かの役に立てるということが福祉の仕事の魅力です。大変なことも多いですが、みんなに「ありがとう」という気持ちと声掛けを忘れずにいることで、自分自身にも良い影響が返ってくると感じています。自分で自分をほめてあげるのと同時に、ほかの人にも前向きな声掛けができるように心がけています。

取材先
名称
社会福祉法人白十字会 介護老人保健施設「東京ばんなん白光園」
概要
社会福祉法人白十字会 介護老人保健施設「東京ばんなん白光園」
https://www.t-bannan.jp/
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