東京都文京区/平成29年3月現在
-
高齢者福祉施設
-
文京区白山の郷 福祉避難所開設運営訓練の概要
Ⅰ訓練概要
1 訓練想定(発生2日目を想定)
平成28年2月6日(土)午後6時ごろ、首都直下地震が発生。震源地は東京湾北部、地震の規模はM7.3、文京区の震度は6強。施設の建物倒壊なし。一部天井材の落下、ガラス破損あり。入居者は全員在室、死者・重傷者なし。
<発生2日目の状況>
職員は緊急対応14人(入所者対応ができる範囲)が参集。電気、一般通信使用不可、上下水道、ガス停止。幹線道路の通行規制あり。公共交通機関は不通。エレベーター使用不可。
2 開設訓練全体スケジュール
時 間 | 内 容 |
8:30 | 職員(区職員、施設職員及び応援スタッフ)集合、訓練準備 |
9:00~ | 見学者の受付開始 |
9:15~ | 福祉政策課長・施設長挨拶 訓練概要(福祉避難所・被害想定等)の説明 |
9:30~ | 訓練【開設準備30分】【開設30分】【避難所運営60分】 |
11:30~ | 意見交換 |
11:50~ | 講評、訓練終了 |
12:00~ | 清掃 |
3 訓練参加者(20人)
防災委員会6人、文京区社会福祉協議会(ボランティア役)2人、他特別養護老人ホーム職員(応援スタッフ役)3人、区職員(派遣職員役)1人、区事務局7人
4 訓練見学者(35人)
福祉避難所検討会委員3人、区オブザーバー(防災課長、高齢福祉課長、防災課訓練担当)3人、原町町会長、地区民生委員、ネットワークの会・文京事業者研究会5人、文京区地域包括ケア推進委員4人、他福祉避難所協定指定施設職員8人、高齢者在宅サービスセンター職員6人、日本女子大学3人、文京区社会福祉協議会1人
Ⅱ主なアンケート意見・感想等
1 開設準備訓練 ●名簿や掲示板の準備、備蓄物資の確認と情報の共有は、平常時から(施設長不在時でも対応できるように)職員皆が知っている必要がある。●受入にあってはトリアージの重要性を再認識(フローチャート必要)。
2 開設訓練 ●3.3m2は狭くて驚いた。測定用の用紙はあらかじめ準備したい。●介助者用マットや段ボールベット等、要介護度の高い方への配慮(備蓄品の充実)がもっと必要なのでは。
3 運営訓練 ●施設長が判断するのが大変。施設長が判断できないとき、誰が判断するのか、改めて考えた。●過去の災害における実際の避難者とのことだが、想定外の対象像で驚いた。
<その他全体を通じての感想等> ●施設長の負担が大きく心配。施設長不在時にどうするか。具体的にイメージできた分、不安を感じた。 ●他施設や区、地域との協力体制が必要。気軽に情報共有できる場(勉強会等)、合同訓練が必要。
- 障害者福祉施設
- 文京区小石川福祉作業所 福祉避難所開設運営訓練の概要
Ⅰ訓練概要
1 訓練想定(発災2日目を想定)
平成28年10月某日(平日)正午、首都直下地震が発生。震源地は東京湾北部、地震の規模はM7.3、文京区の地震は6強。施設の建物倒壊なし。一部天井材の落下、ガラスの破損あり。発災当日に帰宅できなかった職員・利用者あり。
<発災2日目の状況>
職員は前日に引き続き9人が勤務。発災日に休みで安否確認が取れなかった利用者の安否確認に4人が継続従事。施設長を含め5人で福祉避難所の体制に備える。電気、一般通信使用不可、上下水道、ガス停止。幹線道路の通行規制あり。公共交通機関は不通。エレベーター使用不可。
2 開設訓練全体スケジュール
時 間 | 内 容 |
8:30 | 職員(区職員、施設職員及び応援スタッフ)集合、訓練準備 |
9:00~ | 見学者の受付開始 |
9:15~ | 福祉政策課長・施設長挨拶 訓練概要(福祉避難所・被害想定等)の説明 |
9:30~ | 訓練【開設準備30分】【開設30分】【避難所運営60分】 |
11:30~ | 意見交換 |
11:50~ | 講評、訓練終了 |
12:00~ | 清掃 |
3 訓練参加者(20人)
小石川福祉作業所職員5人、文京区社会福祉協議会(ボランティア役)2人、他協定施設職員(応援スタッフ役)3人、区職員(派遣職員役)2人、区事務局8人(防災課長、訓練担当主査含む)
4 訓練見学者(26人)
福祉避難所検討会委員3人、障害福祉課長、柳町小学校避難所運営協議会会長、地区民生委員2人、施設保護者会代表2人、他福祉避難所協定指定施設職員3人、東京大学3人、日本女子大学2人、本郷いきぬき工房6人、社会福祉法人銀杏企画3人
Ⅱ主なアンケート意見・感想等
1 開設準備訓練 ●避難スペース等だけでなく階段についても、安全点検を行うべき。●基礎訓練は繰り返しが重要なので継続することが大切。
2 開設訓練 ●掲示板の文字はもっと大きく。●筆談ボードが受付には必要。また、床に段ボールを敷くなど、ひと工夫するだけでQOLが上がる。●下水、汚物処理は、発災後すぐに課題となるので、あらかじめ対応を考えておきたい。
3 運営訓練 ●カードにかかれていない情報をいかにアセスメントするか(例:盲導犬同行避難に伴う、他の避難者の犬アレルギーの確認)まで議論すると理解が深まる。●福祉の人間は頼まれたら断れない。普段からの周知・理解が必要であり、避難判定の基準を明確に持つ必要がある。●盲導犬の取扱いは、判断ができず難しい。●精神障害による行動等も、ただのわがままと誤解されてしまうことがある。一般避難所での対応や福祉避難所へのトリアージをどのようにするのか等、課題が多くある。●福祉避難所をどのように運用するかも大切だが、一般の避難所における要配慮者専用スペースで、どのように要配慮者を配慮していくのか、ユニバーサルな避難所をいかに作るかが要配慮者支援のポイントではないか。●家庭支援がない独居の障害者がどうなってしまうのか、不安に感じる。
http://www.city.bunkyo.lg.jp/