(社福)武蔵村山市社会福祉協議会
自分の地域を自分でつくる!子ども・若者たちと社協のタッグ
掲載日:2023年8月24日

福祉総務課地域係 係長 吉野奈緒子さん(ここりんと一緒に♪)

 

あらまし

  • コロナ禍においてフードパントリーや弁当配付など‟食支援”を行った社協は多いと思います。そんななかで今回は、社協の食支援が子ども・若者のエネルギーによりさまざまな活動につながる武蔵村山市社協の取組みをご紹介します。

 

食支援事業の変遷

平成27年度から社協の独自事業としてフードバンク事業を開始し、当初は「貸付にはつなげられないけど何か支援ができれば」という方を対象に食品を提供していました。令和2年度末からはフードパントリーを開始。次第に拡大していき、個人や企業・団体からの寄付が増えています。「農家から野菜の寄付の相談や食品企業以外から協力したいという声をいただいています。食品のほか子ども服や文具類も提供いただき、必要とする方にお渡ししています。ありがたいですよね。」と話すのは今回お話を聞いた地域福祉コーディネーターの吉野さん。食品を渡すフードパントリーは予約制にして社協に取りに来ていただき、お渡しする際に必ず近況を聞いたり相談を受けたりしています。母子世帯・高齢者世帯の申込みが多いようです。

 

小学校からの相談を受けて

令和4年10月中旬、市内の小学校の先生から「総合的な学習の時間でフードロスについて学ぶことにしたのですが、その中で子どもたちがフードドライブに興味を持ち、市に相談したところ社協を紹介してもらいました。取組みについて話していただけませんか?」という電話がありました。授業ではフードバンク事業のほか社協についても紹介をしました。触発された子どもたちは、自分たちでもやりたい!と小学校でフードドライブを開催。集めた食品は社協や近隣の子ども食堂(社協が立ち上げ支援に関与)へ寄付しました。現在この子ども食堂で、運営ボランティアをする子どももいるとのこと。さらに副校長先生からは「この取組みを学校の伝統にしたい。」という熱い言葉がありました。「社協の出前講座として授業に参加しました。これまでフードバンク事業は生活福祉資金制度の説明と同じ枠組みで考えていましたが、こんな視点で話すこともあるのかと思いました。こちらも勉強になりました。」とのことでした。前述の授業後社協への関心も高まり、吉野さんの仕事や職業観についてもお話されたそうです。今年度も社協と小学校との連携を続けていく予定です。

 

ココカラサロン利用者の参加も

生きづらさを抱えた方を対象とした「ココカラサロン」(当事者の居場所)の利用者の中には、フードバンク事業において食品の受け取り、仕分け、申込者へのお渡しのボランティアをする方もいます。「たとえば権利擁護係の専門員からつながった30代男性の利用者は食品の受け取りに協力してくれて、とても助かっています。役割を担うことでやりがいを感じているのかもしれませんね。」と吉野さん。「ある利用者のかたからは、食品の仕分けの活動がどんな意味があるのかと聞かれました。以前に伝えたつもりですが、活動を重ねるうちに改めてその意味を理解したいと思ったのかもしれません。」とのことでした。

 

子ども・若者はちょっとしたきっかけがあれば興味を持ち、体を動かし、心が育っていくのかもしれません。食支援という「自分たちも何かできるかも」と思いやすい取組みが、未来を担う子ども・若者の支援と活動の場づくりにこれからもつながっていくことが楽しみです。

 

社協が入る武蔵村山市民総合センターでは

「のぞみ福祉園」のクッキーが販売されています!(おいしかった!)

取材先
名称
(社福)武蔵村山市社会福祉協議会
概要
(社福)武蔵村山市社会福祉協議会
https://mmshakyo.jp/
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https://www.facebook.com/mmshakyo/
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