荒川区社会教育関係団体 あらかわぽっせ
アートの力で子どもの「やりたい」を引き出す居場所
掲載日:2024年6月4日
2024年5月号 み~つけた

荒川区出身の学生が立ち上げ

あらかわぽっせは、「アート×居場所×荒川区」をコンセプトに2023年2月に設立された団体で、荒川区でアートを通じた子どもたちの居場所を提供しています。設立メンバーの一人、伊藤七帆さんは「私は、生まれも育ちも荒川区で、高校生の時から地元に家や学校でもない第3の居場所がほしいと思っていました。荒川区の成人式で実行委員を務めたのですが、そこで出会った仲間が私の気持ちに共感してくれて『自分たちでつくってみよう』ということで団体を立ち上げました」と、団体発足の背景を振り返ります。

 

設立当時は5~6人だったメンバーも現在は27名に増え、高校生から大学生、大学院生、専門学校生で構成されています。

 

バリエーション豊富な企画が好評

現在は、荒川区でカフェやレンタルスペースなどを展開する「まどゐ荘」のスペースを借りて、週1回のペースで絵画や工作など、アートを軸にしたイベント「ぽっせひろば」を開催しています。基本的に予約なしでもふらっと立ち寄れる居場所です。イベントの運営は、その日に集まれるメンバー間で調整し、企画は対面やZoomでのミーティングで考えています。メンバーそれぞれ通う大学や専攻も異なり、アートだけではなく演劇やダンス、デザインなど得意分野も多様で、だからこそバラエティーに富んだ企画が生まれているといいます。

 

子どもの保護者からも反響があり「『伊藤さんたちを見ていると、自分の子どもが大人になった時の想像がしやすい』と言ってくださった方がいました。子どもたちのロールモデルとして私たちの活動を評価していただいたのだと心が熱くなりました」と、伊藤さんは話します。

 

今後もアートを軸に、子どもたちが落ち着いて過ごせる居場所づくりをめざしていくあらかわぽっせ。同時に、自分たちの拠点を持ち、平日は毎日開放できるようにするというのがメンバー共通のゴールです。

 

伊藤さんは「大人と子どもの橋渡し役になれるのが学生という立場。そこから生まれる視点で子どもの『やってみたい』という気持ちを大切にしながら、これからも居場所を提供し続けます」と、今後について思いを語ってくれました。

 

活動の様子

 

荒川区社会教育関係団体 あらかわぽっせ

取材先
名称
荒川区社会教育関係団体 あらかわぽっせ
概要
荒川区社会教育関係団体あらかわぽっせ
https://arakawaposse.org/
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