(社福)広葉会 特別養護老人ホーム「リリー園」
地域の高齢者やその家族が安心して故郷で暮らし続けられるように、またあの場所で~避難指示を受けた特養の事業再開までの道のり~
掲載日:2018年6月29日
ブックレット番号:7 事例番号:76
福島県/平成30年3月現在

 

確保だけでなく、しっかり人を育てる

永山さんは、「復興、復興と言われているが、本当の復興にはまだまだかかる。もっと人が来ないと。でも、人材不足などを理由にして『○○だからできない』と言っていたら、いつまでたってもできない。人の確保も必要だが、人を育てることも大切」と話します。

震災後の事業再開における課題には、深刻な人材不足に対しその確保をまずどのように行うかがあげられますが、リリー園では、職員を確保することに加えて、職員に定着してもらうことや、中心となる職員を育成する視点も大切にしています。

例えば、月に1回の全員出勤日を設定し、法人の設立趣旨とリリー園をつくった背景や、多職種連携の大切さなど、日々の仕事がおもしろくなったり、職員が誇りを持って仕事ができるような話を施設長自身から伝える時間をつくっています。「今いる職員を大切にしたい。そして、できるだけ長くこの職場に居続けてもらいたい」という永山さんの気持ちからです。また、職員の体も大切にすることで職員が安心して働き続けられるよう、今後は健康管理もすすめていく予定です。

永山さんは、「生きがいが見つかる職場づくりをしたい。そのためには法人のバックアップと本人の努力が必要。それが重なったとき、職員は人間としてぐんと伸びる。ルーチンワークとして仕事をこなすのではなく、日頃から『どうしたらもっとよくなるか』を考え、職務に専念しながら、いろいろな疑問と、それを変える改革案を出せるようになっていってほしい。人に与えられるだけでは受け身のまま。『自分がやろう』という気持ちを職員一人ひとりがいかにして持てるかが大切」と語ります。

今は人材不足で職員への負担が大きいこともあるとしながらも、永山さんは、「マイナスからのスタートの職場では時間がかかるかもしれないが、『役に立ちたい』『故郷に帰りたい高齢者を支援したい』

という意欲ある人の集まりは、職員の力を伸ばすチャンスでもある」と言います。そして、「リリー園は地域でつくった施設。地域のためにこれからも頑張っていきたい」と決意を新たに語ります。

リリー園施設長 永山 初弥さん

 

 

取材先
名称
(社福)広葉会 特別養護老人ホーム「リリー園」
概要
(社福)広葉会 特別養護老人ホーム「リリー園」
http://lily-en.com
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