大島町子ども家庭支援センター
大島土石流災害で被災した子どもたち
掲載日:2018年9月28日
東京都大島町/平成30年9月現在

ポイント

  • (1) 発災後、子ども家庭支援センターの子育てひろばや親子向けの行事等は1か月休止となった。
  • (2) 災害後、心のケアが必要な児童生徒数十人をリストアップし、さまざまな支援を行った。また、24時間対応の専門相談電話を新たに始めた。
  • (3) 直後ではなく、1、2年経ってから「夜眠れない」「雨が怖い」といった症状が現れた。

 

あらまし

  • 大島土石流災害の発災後、大島町子ども家庭支援センターは、親が被災し遺児となり、家を失った子どもたちの支援に当たりました。それは、家の手続きから未成年後見の手続きなどさまざまなものがありました。
  •  センターには、発災前、「子育てひろば」があり、主に0歳~3歳児の親子が訪れ、自由に過ごしていました。しかしながら、発災後はセンターのある旧小学校全体が災害支援のため自衛隊の駐屯基地となり、運営が休止に。再開できたのは1か月後でした。
  • 1年、2年経ってから、「夜眠れない」「雨が怖い」と言う子どもも出てきました。専門家からは時間が経ってからPTSDの症状が出るだろうとあらかじめアドバイスを受けていたので、心の正常な反応と捉え、適切にケアすることに努めました。また、厳しい状況にありながら、泣かない子どもが自分の家があった場所で一人泣いている姿もありました。発災後のセンターでは相談専門電話を24時間対応にしました。夜にメンタルの不調が現れたり、祖父母の具合が悪くなったりなどの対応が必要になったためです。
  • また、発災後、島内では放課後や土日の子どもたちの活動は休止に。学芸会などの行事も縮小となりました。そうした中、大島高校野球部の部員たちはボランティア活動に参加していました。それは、目の前にある自分にできることをして自分の気持ちを保ちたい、そんな様子でした。

 

取材先
名称
大島町子ども家庭支援センター
概要
大島町子ども家庭支援センター
http://town.oshima.tokyo.jp/soshiki/kodomo-c/kateishien.html
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