ホテル椿園 清水 勝子さん
伝えていきたいこと-それは、地域で声をかけあい、支えあう大切さ
掲載日:2018年9月28日
東京都大島町/平成30年9月現在

 

災害を乗り越えて残った「新町亭」

本館を取り壊した敷地に被災を免れた一つの古い建物が残っています。「新町亭」です。1722年(安永元年)に現在の元町地区の海辺近くに建てられたその建物は、築250年の歴史ある建物です。そして、この建物は伊豆大島における福祉の歴史ともつながりを持っています。1919年(大正8年)、当時の藤倉電線株式会社の敷地内にこの「新町亭」があり、同社がこの建物の一切を知的発達障害者の教育のためにと寄付し、設立されたのが、現在は島内の馬の背地区で障害者支援施設として運営されている「藤倉学園」です。その後、「新町亭」は1965年の元町大火の直前に現在の場所へと移設され、ホテル椿園の歴史の中の一つとなりました。大島に伝統的な三五家屋がこの災害を乗り越えて残っています。

 

声をかけあうこと

最近は近隣住民と「5年経ってくたびれたよね」と言葉を交わすようになりました。お互い「元気?」という気持ちが入った会話で励ましあう日々です。東日本大震災でボランティア活動をしていた人からその時の状況や活動内容を教わったり、いろんな人から励ましのお便りが届いたこと。これらはこちらが声に出して伝えたから届いたものです。声をかけあって支えあうことは大切なことだと感じました。

 

清水 勝子さん

~ボランティアへの感謝を込めた『復興テラス』にて~

 

取材先
名称
ホテル椿園 清水 勝子さん
概要
ホテル椿園 
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