大島マリンズFC
大島土石流災害を経た子どもたち 島外との新たな交流が生んだもの
掲載日:2018年9月28日
東京都大島町/平成30年9月現在

子どもたちが書いたメッセージ

 

ポイント

  • (1) 発災当時、子どもたちは外で遊ばないようにといった自粛ムードがあった。
  • (2) 小学校のグラウンドには、被災現場から運ばれたがれきが積まれた。そのため、そのグラウンドで練習を再開できたのは、半年後だった。
  • (3)災害をきっかけとして島外の子どもとの新しいつながりが生まれることもあった。

 

あらまし

  • 発災当時、子どもたちは外で遊ばないようにといった自粛ムードでした。「大島マリンズFC」(以下、「マリンズ」)は、大島では島内唯一の小学生のサッカー(フットサル)チームです。現在監督を務めているのは、大島社会福祉協議会主事の今津登識さん。当時、子どもたちのことを考えると、「むしろ、サッカーの練習をさせ体を動かさせてやった方がよいんじゃないか…」と思いましたが、当時はそれをかなえてあげることができませんでした。
  • マリンズが発災前に練習していたつばき小学校のグラウンドでの練習を再開できたのは、半年後のことでした。つばき小学校は、被災現場のすぐそばにありました。そのため、そのグラウンドには被災現場から運ばれたがれきが積まれました。ガレキそのものはグラウンドから撤去されたものの、今もなお、小さな破片は残ってしまいました。
  •  一方、マリンズの子どもたちは、この災害をきっかけとして島外との新しいつながりが生まれることもありました。そして、いつの間にか、子どもたちが強くなっていました。「『災害だから』ではなく、子どもたちは自分なりの経験の中で成長している。大人は子どもに『普通にかかわる』ことがやはり大切なのかもしれない」と今津さんは話します。

 

取材先
名称
大島マリンズFC
概要
大島マリンズFC
タグ
関連特設ページ