
にじっ子サポーターズ 代表
小園 桂さん
目黒区に拠点をおき、居場所づくりや余暇活動を通じて
発達障害や不登校の子どもと家族が支援者とつながり、
元気になれる活動「にじっ子サポーターズ」を運営している。
現在は婚礼や婚礼衣装に関わる仕事に復帰し、
仕事と活動を両立しながら過ごしている。
あらまし
- 子どもの不登校に悩み、「にじっ子サポーターズ」を仲間とともに立ち上げた小園さん。活動する中で「日頃のつながり」の大切さを実感したといいます。この活動に至った背景や、現在の活動と今後の目標についてお話を伺いました。
困り果てた先にあったつながり
次男が小学校低学年の頃から学校に行かなくなり、「どうしたらいいのか」とあちこち駆けずりまわっていた時、子どもの発達の多様性と受容を学び合う「発達サポーター育星講座(目黒区主催)」を友達に紹介してもらいました。コロナ禍でオンラインでの受講でしたが、最終回に対面で受講した際に、講師から「一人では変えていけない。一人だけでも誰かとつながってね」と言われ、その場で声をかけ合い、数名の知り合いができました。その後、同じような悩みを抱える仲間やサポーターが増えていきました。
LINEグループを作ったあと、仲間で月1回のおはなし会(のちの「にじカフェ」)を開催したことが「にじっ子サポーターズ」の最初の活動でした。自分の悩みを伝えて、困っていることを相談し合う場です。みんな自分の悩みを吐き出す先がなかったのです。ここには否定も押しつけもなく、聞かれたときにそっと応える。そんな温かい関係が自然と生まれています。また人から人へと紹介の輪が広がっていく、つながりが自然とできています。
誰にでも輝ける場所がある
にじっ子サポーターズのLINEグループは今や140人。地域の大人と子どもがゆるやかにつながり、互いを支え合い、共に育ち合える関係を大切にしています。活動の柱は月1回の「にじカフェ」で、毎週開催している居場所や不定期開催のイベントなど活動は多岐にわたり、メンバー数やイベントも増えています。その中で、誰でもイベントの講師になれるのが「にじのバトン」です。第1 回の「昆虫のイベント」では昆虫の知識が豊富な子どもが講座を運営し、スライドづくりからクイズまで子ども自身が行いました。内容も素晴らしく、予定されていた1時間をぴったりで終えたことにも感心しました。そして何より「昆虫が好き!」という気持ちがあるからこそ、自分の言葉で話し、自分を表現できていたのだと思います。
それに感化された他の子どもたちから「自分もやりたい」と手があがったのです。どんな子にも、その子らしくいられる場所がある――。そう確信しました。そして、「ありがとうね」「サイコー」と言われることは子どもたちの自信につながり、学校に行くきっかけにもなるかもしれません。安心できる場所があれば、何かあっても戻ることができます。だからこそ、私たちはこの活動をこれからも大切に続けていきたいと思っています。
一歩踏み出すことで、ご縁やつながりができる
不登校の渦中にいる時は「子どもをなんとかしないと」とばかり思っていて、自分のことがおろそかになっていたこともありました。しかし、活動を行ううちに自分自身のこともケアしなくてはならないし、私自身、困っていたとき「何かをすれば変われるのでは」「何かを身につければ良くなるのでは」と、外に答えを求めて探し続け、いろいろなことを試してきました。だからこそ、今の気づきにつながったのだと思います。人間生きていればいいんだ――。そんなふうに思えるようになりました。そこから「今これをやってみたい」「子どもたちとこんなことがしたい」と、自然と想いが広がっていきました。
外に答えや情報を求めて探し続けても、きりがない。
それよりも、自分を見つめ、自分に矢印を向けることの大切さを感じています。そんな在り方を、少しずつ大切にしたいと思うようになりました。
振り返ると「はじめの一歩」を踏み出したことが大きな転機でした。一歩前に出ることで自分の足元から景色が広がり、「ご縁」や「つながり」が生まれていきました。今の世の中には安心できる人やコミュニティ、場所が大切だと思います。ここで生まれたつながりを細く長く続けて、日常の中で自然につながれるコミュニティを育てていきたいです。もし、同じように悩んでいる方がいたら、一人で抱えずにふらっと来てもらえたらうれしいです。
https://nijikko317.wordpress.com/








