(3)多機関協働事業の調整機能の改善に向けて
本格実施後は、各相談支援機関で対応が難しいケースや複合的・複雑な課題があった場合には、「重層で」と相談が入ります。その際は、多機関協働事業者として、まずは事例の支援状況や経緯、支援者の感じている課題と目標などを把握し、その上で、効果的な協議と支援調整ができるように、全ての会議出席者に対して、事前にヒアリングや利用サービスの調査・検証などを行います。会議にあげるまでの、こうした準備に時間と手間がかかりますが、効果的な支援に向けては大切な手順と考えています。
(4)積極的なアウトリーチで支援をつなぐ
困りごとの早期発見のために、CSWによる出張相談も行っています。例えば、フードドライブ団体が実施する無料食糧配付会に隔月で相談ブースを出し、食料を受け取りに来た方のちょっとした困りごとや不安な気持ちを受け止めています。話すだけで楽になる方、必要な支援に繋がる方、関わりは様々です。また、目黒区社協が受託している包括支援センターが大型スーパーで毎月1回出張相談を実施しており、CSWを含めた目黒区社協内の各部門が交代で包括と連携して相談に対応しています。

(5)地域の特性を活かした参加支援と地域づくり
目黒区の特徴として、「地域のために何かしたい」「自分たちでできることは何か」を主体的に考える住民や地域の企業や団体が多いと感じています。
各地区に配置されたCSWは、地域の人たちが開催するイベントや集いの場に顔を出し、ちょっとした困りごとや気になる近所の話、地域のためにやってみたいことなどをキャッチし、解決や実現のために、人や地域活動、関係機関とつなぐ支援に取り組んでいます。CSWが解決するのではなく、地域でできることを一緒に考え、必要な地域の社会資源(人・場所・物・制度・組織など)の情報を探します。そして、その積み重ねこそが地域の大きな資源となっています。個別の相談で関わった方の強みを知ることで、別の相談に活かしたり、地域生活課題の解決につないだり、バラバラに考えずに循環できる環境を作ることで、困りごとの解決だけでなく、活躍の場づくりにもつなげています。
<ヒアリング日:令和7年11月6日>










