
社会福祉法人 荒川区社会福祉協議会
福祉サービス課 地域福祉支援係/在宅福祉係
総括係長 三宅 正臣さん
人とのつながりが財産になっています。
あらまし
- 連載の最終回を飾る今回は、社会福祉協議会(以下、社協)歴24 年の三宅正臣さんに、大切にしている仕事への姿勢やこの仕事のやりがいなどを伺いました。
人の話を聞く福祉の仕事へ
学生時代、人の相談にのることが多くて、カウンセラーとか人の話を聞くような仕事に憧れを抱きました。それを仕事にできる分野が福祉だと思い至り、福祉系の大学に進学しました。就職先を考える中で「研鑽していかないとやりたいことにたどり着かない」と思い、相談員職のような仕事がいいのかなと考えました。人の話を聞くためにはいろいろな経験をしなくてはと思い、別の仕事をしようとしていたのですが、縁あって社協に就職しました。社協が運営する高齢者施設のデイサービスに配属となり計10年携わり、ケアワーカーと相談員として介護現場の経験を積みました。その後、有償家事援助事業やファミリー・サポート・センター事業、社協広報や社協が運営する障害者施設の所長職等、さまざまな業務に携わってきました。
目の前の一人ひとりと向き合うことが「福祉」
幅広い業務に携わる中で、東日本大震災の避難者支援の経験が、社協の職員として視野を広げるきっかけになりました。避難者一人ひとりと向き合う中で、その人が経験した震災という背景に関心を持ち、より深く知りたいと思うようになりました。無知は罪だと思って、改めて福島県にある東日本大震災・原子力災害伝承館に足を運びました。生きた情報に触れて、知って。それが、その人に少しでも寄り添うことにつながるのではないかと思いました。目の前の一人ひとりと向き合い、その人を知って理解することが「福祉」であり、一人ひとりへのケースワークが積み上がった集合体が、ひいてはコミュニティワークを形成していると確信しています。
仕事の枠を一歩はみ出す勇気を持ってプラスαの知識を得ることが、自分の仕事の芯になっています。人生の中で働く時間が圧倒的に長いのだから、その働く時間を楽しみながら充実させたいし、それは目の前の住民や職員に対しても同じ。お互いを思いやる時間・空間・会話・笑顔をつくりたいと思っています。
自由な発想で失敗を恐れずトライ
最初に配属された高齢者施設を利用していた方のヘルパーさんと、月日を経て、地域交流サロンの運営者として再会することがありました。一つの仕事のつながりから新たなつながりが生まれていることを実感します。仕事を一つの地域で長く継続したからこそ見えてくる景色であり、積み重ねた年数が信頼につながっているのかなと思います。自分を応援してくれる味方を職場の外に増やしていくことが、いざというときに頼ってもらえるという意味でも社協の役割ともいえます。
係長という立場から、若い職員には、「失敗してもサポートするから、まずは自由な発想で取り組んでトライしてみよう」とすすめています。いろいろと苦労もあるけれど、「この仕事は笑顔をもらえたり、ありがとうと感謝されることが多い。そういうやりがいを感じられる仕事だよ」と伝えていますし、もっと多くの方に伝えたいです。
「みらいスイッチ助成事業」は、遺贈寄附の使途として、ひとり親家庭の子どもに直接夢を届けるしくみです。子どもの夢を見守り、寄附者の思いを地域に還元する形で活用しています。
一から事業を組み立て実施まですすめるのは、頭を使いますがやはり楽しいですね。

みらいスイッチ助成事業








