大田区社会福祉法人協議会(おおた福祉ネット)
社会福祉法人が未来を見据え、地域に必要な取組みを“協働”でつくる
掲載日:2025年8月18日
令和7~11(2025~2029)年度東社協中期計画P29~32

糀谷・羽田エリア/9法人参加

【現在の活動内容】
〇 各法人の行事等への参加、活動の共有化や事例検討会の開催
エリア内の各法人が実施している行事等へ参加し、交流する機会をつくることで、お互いの領域への知識が深まり、より地域の特性が見えやすくなっている。また、地域の中に複合的な課題を抱えた家族が多くいることも見えてきた。多分野で協働して、課題解決に向けた取組みをすすめられるよう、それぞれの活動を共有しながら、事例を通じた勉強会を実施している。
〇 地域のお祭りでのブース出展
社会福祉法人だけでなく、地域のさまざまな方とのネットワークづくりをすすめたいと考え、多くの人が集まり盛り上がる地元のお祭りに、「おおた福祉ネット」としてブースを出展。多様な種別の施設があることや、相談する場があることを認識してもらうきっかけとしている。
〇 「おおたこども民生委員」の活動推進
エリア内の民生委員からの「子どものいる世帯で気になることがあっても関わりが難しい」「虐待が疑われるケースをどう相談につないだらよいか」等の相談をきっかけに、子どもと民生委員をつなぐしくみとして「おおたこども民生委員」の活動を2018年度からスタート。子どもたちにさまざまなプログラムで民生委員活動を体験してもらい、地域への関わりを深めてもらう活動を実施。共同募金の街頭募金活動を一緒に行うことも予定している。

*今後5年を見据えた課題・取り組みたいこと 幹事:(福)大洋社
子どもや母子分野における地域資源はまだあまり多くなく、行政主導の印象があります。今後は、例えば妊産婦支援などを、さまざまな立場の方と情報交換してすすめていけるとよいと思っています。また、視野を広げれば、エリア内の交通も課題です。バス便が減り、勤務時間帯が遅い人がバスでは帰宅できなくなっています。また、公営住宅ではお風呂がない家庭も多くありますが、銭湯も以前より数が減り、利用できる場所が限られてしまっています。そうした、まちの社会資源の変化も意識しながら、情報を発信し、取り組んでいくように努めています。

「おおた福祉ネット」には、はじめから、向かう先のイメージがあります。活動をすすめる中で子どもや民生委員、NPO法人ともつながりができ、今では企業ともつながり始めています。社会はこの先5年くらいで人口がピークとなり、その後のピークアウトが見えています。人口減少は止められず、地元の自治会や民生委員のなり手も、5年後にはかなり少なくなるかもしれません。そうした社会のイメージを持ち、これまで通りでなく、さまざまな分野で次の世代につなげる意識を持つことや、循環すべき部分と継続可能な方法を考えることの両方が必要で、この先の課題です。

 

エリアを超えてより広域に、またネットワークを活用して今後取り組みたいこと

今後は、福祉のことを福祉の人だけで考える時代ではなくなります。みんなで地域のことを考えていくことが重要です。東京は人口が流動的で、さまざまな人が集まっていることが特徴ですが、住まいが定まっていない方への支援は非常に困難です。その対応を考えるのは区市町村なのか、都道府県なのか。さらに、住居を転々としながら東京にたどりついた人たちの支援をどうするのか、みんなで考えていく必要があります。


どの地域でも、同じような悩みを抱えているのではないかと思います。地域の特性は違っても、他でどのように取り組み、どのようなアイデアを持っているのか、お互いに知ることのできる交流の機会を作っていきたいと思います。また、東京都域の種別ごとの協議会で、どういった取組みをするのかも重要であると思います。

次の段階では、地域を超え、広域的に取り組むべき課題が出てくるかもしれません。相談の受け皿が少なく、さらに相談を受けた後の居場所も少なくては、解決につながりません。その地域だけの問題にせず、また、バランスを考え合理化して取り組んでいくことも重要と考えます。

 

おおた福祉ネット幹事法人の皆さん

 

ヒアリング実施概要

  • 日 程:2024年10月1日(火)   場 所:大田区社会福祉協議会
    お話を伺った方:
    (福)大田幸陽会 常務理事 勢古 勝紀さん、専務理事・事務局長 佐藤 功さん、さわやかワークセンター 所長 島田 通利さん
    (福)池上長寿園 経営本部 専門参与・事業担当次長 丸山 泰一さん、公益事業担当課長 木下 篤信さん
    (福)有隣協会  新井宿老人いこいの家 統括館長 羽田 恭子さん
    (福)大洋社   常務理事 齋藤弘美さん、理事 近藤 真弓さん 
    大田区立ひまわり苑 施設長 阿部 雅子さん
    (福)大田区社会福祉協議会 常務理事・事務局長 中原 賢一さん、事務局次長 近藤 高雄さん

※本稿は、令和7~11(2025~2029)年度東社協中期計画策定にあたってお話を伺った際のヒアリング記録です。

 

 

取材先
名称
大田区社会福祉法人協議会(おおた福祉ネット)
概要
大田区社会福祉法人協議会(おおた福祉ネット)
https://www.ota-shakyo.jp/cooperation/houjin
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