小平市健康福祉部生活支援課 (社福)小平市社会福祉協議会
生活困窮社自立支援事業の窓口に相談支援包括化推進員と5つの圏域にアウトリーチするCSWを配置ー小平市における重層的支援体制整備事業の取組み
掲載日:2025年1月28日

Ⅰ 小平市で取り組んできた地域福祉活動

1 小平市におけるこれまでに積み重ねてきた地域活動と今

  小平市は東京都の多摩地域の武蔵野台地に位置し、令和6年1月現在の人口は19万6,913人で高齢化率は23.7%。住民層の転入・転出がある中、平成初期には5割を超えていた自治会加入率は令和3年には33.7%と、年々減少する傾向にあります。

 小平市社協では、介護保険制度が始まる以前の平成4年度から高齢者が身近に通える場として、ボランティア、民生委員児童委員と協力して市内14か所での小地域活動「ほのぼのひろば」を展開してきています。また、平成7年には都営アパートの一角に「西部ボランティアコーナー」を設置し、地域のボランティアグループの活動拠点としてきました。もう一か所の「東部ボランティアコーナー」とともに、2つのコーナーでは、地域住民向けの多様な講習・講座を展開しています。小平はこうした古くからの活動が盛んな地域です。

  小平市社協が『第四次地域福祉活動計画(2019~2027年度)』を平成31年3月に策定するにあたり実施したアンケート調査や住民懇談会では、地域活動をしている方から上がった声として「担い手の高齢化が課題となっており、新たな担い手を確保していくには、『参加したい』と思っている人が参加しやすい環境を作っていく必要がある」という指摘がありました。また、7割の方が近所に困りごとがあれば「手伝いたい」という気持ちがありつつも、実際の活動につながるにはきっかけづくりをコーディネートすることが必要とされました。そして、市内で活動する団体からは、「団体と団体」、「団体と専門機関」の連携を支援することが社協に期待されました。

2 5圏域に9名の生活支援コーディネーターとモデル事業で1名のCSW

 小平市では、5つの日常生活圏域(西圏域/中央西圏域/中央圏域/中央東圏域/東圏域)が設定され、それぞれに地域包括支援センターが配置されています。市内には8つの中学校があり、各圏域はおおむね2つの中学校がある広さです。

 平成28年度に「中央圏域」の地域包括支援センター「中央センター」(基幹型・小平市社協受託)に第1層の生活支援コーディネーターを配置し、平成29年度からは社協以外の4つの法人による地域包括支援センターに第2層の生活支援コーディネーターが各2名、中央センターに1名が配置されました。これによって圏域ごとに地域包括支援センターの生活支援コーディネーターが2名体制で地域づくりに取り組む環境ができています。民生委員児童委員地区協議会も6地区とほぼ近い圏域になります。

 

取材先
名称
小平市健康福祉部生活支援課 (社福)小平市社会福祉協議会
概要
https://www.city.kodaira.tokyo.jp/
https://www.syakaifukushi.kodaira.tokyo.jp/index.html
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