平成29年2月5日(日)、「平成28年度地域福祉フォーラム 東京力×無限大」を開催しました。このフォーラムは、町会や自治会をベースにした住民による福祉活動や、空き家を活用した居場所づくり活動など、各地域の特性やニーズに応じて展開される多様な小地域福祉活動を、都内全域でさらに発展させていく機会とすることをめざして、都内社協職員で構成される実行委員会により企画され、昨年度より開催されています。当日は登壇者・関係者を含め、都内外から約210名が参加しました。
基調講演では、首都大学東京都市教養学部准教授の室田信一氏から「ご近所の支え合いって誰のもの?」をテーマにお話がありました。室田氏は、「人は皆、何かしらの生きづらさを抱え、何かしらの当事者であるということ。地域での支え合い活動は『支える側、支えられる側』という立場ではなく、同じように生きづらさを抱える社会の一員という立場で、自分自身、自分たちのために行うもの」と話しました。
ご自身の物語(ストーリー)も交えたお話に、参加者は熱心に耳を傾けており、参加者からは、「自分自身のため、地域のためにみんなで取組む『支え合い』が大切だと気づいた」「自分たちの活動に活かしたい」といった感想が多く寄せられました。
後半は、「タワーマンション」「居場所づくり」「多職種協働」「コミュニティー・オーガナイジング」「地区社協」をテーマにした5つの分科会が行われました。
それぞれの分野において、最前線で活動されている当事者による実践報告やトークセッションにより、登壇者と参加者が課題を共有し、学び合う機会となりました。
今回で二度目の開催となった地域福祉フォーラムですが、来年はこの二年の経験を活かして、さらに充実した地域福祉フォーラムをめざします。
参加者アンケートでは、内容について評価をいただく一方で、「基調講演・分科会とも、もっと話を聞きたかった」という声が複数寄せられていました。
次回は、質・量ともにさらに充実した地域福祉フォーラムとなるよう工夫していきます。
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