東社協地域福祉部地域福祉担当では、平成27年度より、都内区市町村社協職員の企画・運営による「地域福祉フォーラム」を年一回開催しています。
生活困窮、虐待、孤立死などの潜在化しやすい福祉課題の予防や解決には、制度による支援だけでなく、身近な地域でのつながりやネットワークを通じた地域福祉活動等が大きな力になります。フォーラムは、大都市東京ならではの課題や可能性に目を向け、身近なつながりをつくる小地域福祉活動等を推進するため、住民や関係者がともに学びあうことを目的に開催しています。平成30年度は、平成31年3月10日(日)に開催し、ボランティアや地域の活動者、福祉関係者等、167人にご参加いただきました。
基調講演「つながり合う東京~私たちで創る地域共生社会」では、日本大学文理学部社会福祉学科教授 諏訪徹さんより、国がすすめる「地域共生社会」の動向をどう理解し、どのように取組みをすすめていくべきか、ご講演いただきました。
諏訪さんからは、「東京では、まちの開発が常に行われている。人が流入し、新たなコミュニティが次々と生まれ、街が変化することで、格差などの課題も生まれやすい状況にもある。小さなコミュニティの中に福祉課題を考える場を数多く作り、豊富な資源を活かして一定の圏域でつなげていく取組みや、それを働きかけていく地域福祉コーディネーターの配置が必要」と提案いただきました。
基調講演後は、「多国籍の方との共生」「複合的課題を抱える世帯への支援」「町会・マンション自治会・お父さんたち等による多様な地域活動」「障害者施設と地域とのつながり」をテーマとした4つの分科会を行いました。参加者からは「明日からの活動に活かしたい」「新たな気づきがたくさんあった」等の声をいただき、盛況のうちに終了しました。
令和元年度のフォーラムは令和2年3月1日(日)に開催予定です。
https://www.tcsw.tvac.or.jp/index.html