(社福)広島市安佐北区社会福祉協議会
被災者に寄り添い戸別訪問 ~被災者サポート班~
掲載日:2017年12月14日
ブックレット番号:4 事例番号:49
広島県広島市/平成27年3月現在
広島県広島市/平成27年3月現在
ポイント
- (1)災害ボランティアセンター内に看護師、ケアマネジャー、社会福祉士、民生児童委員、自治会役員等による「被災者サポート班」を設置した。
- (2)民生児童委員に気がかりな方を確認し、看護師等が戸別訪問した後、毎日、地域包括支援センター、保健センター、民生委員等と情報共有した。
- (3)災害時、要配慮者が自分より大変な人がいると体調不良や悩みを表出しなくなる。そのため、専門職による訪問活動が大切になる。
あらまし
- 平成26年8月豪雨に伴う広島県の土砂災害により、8月20日朝、広島市安佐北区社協事務局長の三村誠司さん、主任の石田浩巳さんは車で被害現場を確認しました。道路に石や土砂が流れ出して川のようになり、家が道路まで流され、電柱が倒れている状況を目のあたりにしました。小学校に開設された避難所を回り、ニーズを聞き取り、8月22日に安佐北区災害ボランティアセンターを開設し、2つの避難所にサテライトを併設しました。
- そして、災害ボランティアセンター内に「被災者サポート班」を設置。看護師、ケアマネジャー、社会福祉士、民生児童委員、自治会役員等がチームとなり、被災者宅を戸別訪問しました。石田さんは、「被災者は、『自分よりもっと苦しんでいる人がいる』と遠慮してしまい、体調不良や悩みを我慢してしまう」と指摘します。被災者サポート班は、「困ったことはありますか?」と聞くと本当のことを話してくれないので、看護師が血圧を測りながら「夜、眠れていますか?」と体調を気遣うように尋ねました。戸別訪問の後、地域包括支援センター、保健センター、民生児童委員等と毎日ミーティングを開き、情報を共有しました。戸別訪問活動を通じて、「被災者同士の横のつながりが必要」と感じています。そのような想いから、皆が気軽に集まれる「すまいるカフェ」を開催しました。
取材先
名称
(社福)広島市安佐北区社会福祉協議会
概要
(社福)広島市安佐北区社会福祉協議会
http://shakyo-hiroshima.jp/asakita/about/index.html
http://shakyo-hiroshima.jp/asakita/about/index.html
タグ
関連特設ページ