国立市健康福祉部福祉総務課 (社福)国立市社会福祉協議会
既存の機能を活かしながらCSWを中心とした地域へのアウトリーチ、当事者活動や住民主体の農園を活かした参加支援と地域づくりを展開 ー国立市における重層的支援体制整備事業の取組み
掲載日:2025年1月31日

(4)「居場所の創造」に向けた取組み~生きづらさ、ひきこもり支援から~

   国立市社協において力を入れてきた居場所づくりの一つに、生きづらさやひきこもりに関する支援があります。かねてより当事者からの相談のなかでも、アルコールやギャンブル等の依存症に関する相談はありましたが、「当事者会」というものには着手していませんでした。

 

そのような中、当事者の方から国立市内で活動がしたいという話があり、手探りのなか、平成29年よりスタートしたのが「くにたち依存症を考える会~輪かち逢い~」です。

   そこから暫くして、参加する家族や当事者からキーワードとして出てきたものが、依存症だけではない“生きづらさ”という言葉でした。CSWが配置され、ひきこもりに関する相談も増え始めました。講演会や相談会などを企画、実施しながらニーズ把握を行う中で、家族への支援の必要性を感じることとなり、平成30年4月に「くにたちひきこもり家族会~ここから~」を立ち上げました。また、参加されている家族より、「子どもが外に出たときの居場所が欲しい」という声があがり、令和2年8月より、当事者3人と社協で始めたものが、現在の生きづらさを抱える当事者の居場所「からふらっと」です。

   これらの居場所は、それぞれ毎月2回など、回数と曜日を固定して定期開催しています。CSWは、これらの会の運営をバックアップします。社協の職員がいるから安心できるということもあり、初めは手探りの状態でしたが、参加者が参加者を呼ぶようなかたちで徐々に広がり30、40名と増え、毎回新規に参加する方や、市内だけでなく都外からの参加も見られています。居場所の参加者には、その先のつながりに困っている方がいます。居場所はあくまでも通過点。その先をどうしていくかが課題となっています。   

 

取材先
名称
国立市健康福祉部福祉総務課 (社福)国立市社会福祉協議会
概要
https://www.city.kunitachi.tokyo.jp/
https://www.kunitachi-csw.tokyo/
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