平成28年12月21日(水)研究社英語センターにて、東京都高齢者福祉施設協議会主催「つながれ ひろがれ ちいきの輪 in TOKYO―高齢者施設による、地域によりそうキャンペーン―ふりかえりの会」(*)を開催し、キャンペーンの参加施設・事業所から43名が参加しました。
(*)高齢者福祉施設・事業所の地域への貢献活動の都内一斉キャンペーンとして平成28年にスタート
ふりかえりの会では、はじめに東京都高齢者福祉施設協議会会長の西岡修さんより「はじめて実施したこのキャンペーンに300を超える団体が約120以上の事業で参加したことを受け、今まで施設等が地道に取組んできた成果の表れであると感じた。このキャンペーンを続けるために、それぞれの取組みをふり返り、来年につなげるための会にしましょう」と開会の挨拶がありました。
続いて、3つの団体から実施報告がありました。特別養護老人ホーム「伊奈平苑」の栗原隆寛さんは、地域高齢者との食事会とミニコンサートの集いについて発表し「特養に併設している地域包括支援センターと連携して取組んだことで、特養の入居者と地域の高齢者がともに楽しんだ。また、法人全体で、準備段階からなるべく多くの職員が関わるようにしたことで、職員一人ひとりが意識を持って取組めた」と話しました。
東久留米市介護サービス事業者協議会代表で「多摩の里けやき園」の柴和代さんは、介護の日を広く市民に知らせるためのイベントを、地域の12団体で実施したことを発表し、「毎年市役所でやっていたイベントを今回はショッピングモールで開催した。多くの方が買い物のついでに立ち寄ってくれ、介護に関心を持ってくれた。また、協力団体同士が顔の見える関係になった」と話しました。
特別養護老人ホーム「千歳敬心苑」の山口晃弘さんは、地域の方向けの施設見学会を行った取組みを発表し、「民生児童委員や認知症を持つ家族の会に協力してもらい、車いす体験、介護食の試食や食事介助体験などを行った。参加者から『楽しかった』『形態が違う食事もおいしかった』などの感想をいただき、これからも定期的に行いたい」と話しました。
後半に行ったグループワークでは、各取組みをふり返り、次年度に向けての改善点などを7グループに分かれて話し合いました。
各グループからは、「別法人が協力して取組んだことで、地域の課題共有がすすんだ」、「地域住民への周知方法と、取組みを継続させていく方法が課題だと感じた」「交流会を実施し、買い物難民という新たなニーズを発見した」「高齢分野だけでなく障害分野や保育分野とも一緒にやってみたい」「地域のボランティアや元気高齢者などを巻き込んでやってみたい」などさまざまな意見がありました。
https://www.tcsw.tvac.or.jp/bukai/kourei/index.html