■あらまし
- 「ふくしえほん あいとぴあ」(以下、「ふくしえほん」)とは、狛江市の幼稚園・保育園等に通う5歳児に向けた福祉教材です。「ふくしえほん」の取組みは20年以上続いています。
「ふくしえほん あいとぴあ」(以下、「ふくしえほん」)とは、狛江市の幼稚園・保育園等に通う5歳児に向けた福祉教材です。「ふくしえほん」の取組みは20年以上続いています。
平成2年3月、狛江市社協は市民とともに地域福祉活動計画を策定しました。計画の柱の一つである「ボランティア活動・福祉教育の推進」の具体的な実践の一つが、この「ふくしえほん」です。平成4年に小学校教員、保育関係者、ボランティア関係者、学識経験者等で構成する「ふくしえほん編集委員会」を設置し、翌年に初めて発行しました。
「ふくしえほん」は、毎月異なるテーマについて1シートで取り上げています。例えば、車いすで道を通る際に困るものは何かを考えたり、手話等のいろいろな言葉があることを知らせたりするものです。それを毎月ボランティア・センターの職員が、市内の幼稚園・保育園へ直接届け、具体的な活用は各園が独自に取組んでいます。 「ふくしえほん編集委員会」から発展した「ふくしえほん活用委員会」では、改訂・編集作業の他、活用のためのしくみづくりをしています。効果的な取組みを公募し、福祉教育研究園として選定します。選ばれた園には狛江市社協が助成をします。また、担当職員研修会の企画・実施も行い、ここで研究園の実践報告や、各テーマに沿った講和等を行っています。
こうしたしくみの中であがってきた現場の声を踏まえ、担当職員が実践しやすくするための情報等をまとめた「ふくしえほん活用ヒント集」を作成しました。このような工夫と、現場職員のアイディアが発揮されています。ボランティア・センターを通して視覚障がい者の方を園に招き、子ども達に話をしてもらったり、点字の絵本の読み聞かせをしてもらったりする園や、手話サークルの方に手話を教えに来てもらう園など様々な実践が行われています。
これが「ふくしえほん」という形として残り、家庭に帰って親と共有できることや、大きくなってからいつでも振り返ることができ、保護者にも好評を得ています。
https://welfare.komae.org/