6 地域づくり事業に向けた支援事業 ~地域の人にとっての関わりをつくる
各分野ですでに取り組まれている既存の地域づくり事業に加えて、CSWは交流の場づくりや地域活動の活性化を通じて、地域住民に理解を広げる取組みを担います。
その一つに、CSWによる「子ども食堂」、「だれでも食堂」への運営支援があります。「食支援」は多様な主体が関わりやすい分野です。CSWは、市内の子ども食堂への立ち上げ支援、寄附品の取次や活動全般の相談対応などの運営支援に取り組んでいます。市内の子ども食堂等の団体間の交流と課題解決に向けた情報共有を目的とした「子ども食堂連絡会」は、令和5年9月から「食支援ネットワーク連絡会」という名称で活動しています。立ち上げる方の思いによって「子ども」に特定せず「だれでも」という形でスタートする食堂も増えています。連絡会では団体間の連携の下で「子ども・だれでも食堂マップ」を発行し、活用を始めています。
こうした子ども食堂・だれでも食堂のような場は、地域づくりの視点では、そこがゆるやかな見守りの場になるとともに、「担い手にとっての居場所」にもなっています。そして、場があることでそこへ出向いたCSWが地域の困りごとを把握できる場でもあります。
また、小平市社協では平成30年6月から市内26の社会福祉法人が参加する「小平市地域公益活動推進連絡会」を発足させています。令和6年10月1日の推進連絡会では、食支援の取組みを紹介するとともに、圏域ごとのグループに分かれてそこにCSWが入り、分野を超えて身近な福祉施設・事業所がお互いに感じている課題を情報共有しました。
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生活困窮者自立支援事業の窓口にCSWを配置し、これまでの既存の分野別の相談支援機関同士の連携、地域との関係を活かした重層的支援体制整備事業に取り組み始めている小平市。小平らしいネットワークを活かした包括的な支援体制の推進が期待されます。
<ヒアリング日:令和6年10月4日>
https://www.syakaifukushi.kodaira.tokyo.jp/index.html