社会福祉法人 聖風会
広報活動で法人内外にファンを増やし、魅力ある職場に
掲載日:2024年8月9日
2024年8月号 連載

(社福)聖風会 グリーンハイム荒川 施設長 早川 太朗さん、

千住桜花苑 総務課 阿部 真奈美さん、

足立新生苑 施設長 小島 直樹さん

 

あらまし

  • 法人としてのブランド力の強化や職員の働きがいの向上をめざして、Webメディアや広報誌等で介護分野や法人に関するさまざまな情報を発信し続けている聖風会の取組みを紹介します。

 

法人ブランド力強化のため広報活動を一新

聖風会は足立区内と荒川区内の6拠点で特別養護老人ホームやショートステイ、デイサービス等を展開する社会福祉法人です。「最高に価値のあるものをすべての人に」を法人理念に掲げ、2019年から10年間の中長期計画に取り組んでいます。

 

中長期計画は3つの柱と14のミッションで構成され、ミッションの実現に向けて、法人内には12の専門委員会が設置されています。その一つである「法人ブランディング委員会」は、中長期計画の3つの柱のうち「人(人材)~働きやすさと働きがいと~」を法人として最重要の柱と捉えていることから、人材の確保・育成に加え、広報誌やWebサイト、SNSの運用により、聖風会のブランド力の強化や価値を高めることを目的にしています。

 

発信を通じて法人内外にファンをつくる

今までの広報活動を見直し、各拠点で制作していた広報誌を一つにまとめた法人広報誌「クローバースマイル」として発行することにしました。ホームページも刷新し、専門家の意見も参考に、法人が持つ専門性を自分たちで発信できるWebメディア「クローバースマイル」を立ち上げました。

 

法人ブランディング委員会の下部組織には「広報委員会」があり、各拠点から選出された職員が委員として参加しています。「クローバースマイル」は、広報誌·Webメディアともに、広報委員会の委員が企画立案から取材、撮影、原稿執筆を担います。記事は、法人の研修や委員会の様子を伝える専門性の高いものから、職員の仕事や休日の過ごし方が垣間見えるものまでバラエティ豊富な内容に。委員の一人、阿部真奈美さんは「委員一人ひとりの意見が尊重され、どんどんアイディアが出ます。『各拠点や各部が何をしているか見えづらい』といった『小さな気になる』から企画や記事になることもあります」と、委員会の様子を楽しそうに語ってくれました。

 

法人ブランディング委員会の委員長を務める小島直樹さんは「各媒体による発信は職員への内部広報の役割も担っています。法人の魅力を職員自身が感じ、“語り部”となり、聖風会のブランドイメージができあがっていくことが非常に重要だと考えています」と話します。

 

広報委員会について、阿部さんは「委員になるまでは、正直、人材育成に対する法人の思いをよく分かっていませんでした。今では、『聖風会に入って良かった』と職員が感じられるような発信を続けていきたいと思うようになりました」と言います。広報委員会委員長の早川太朗さんも「委員会自体が人材育成の場になっていると感じています。本来の介護業務とは違う広報業務を経験することで、一人ひとりの視野が広がり、レベルアップにもつながると思います」と、広報委員会の意義を話します。

 

現場の発信から介護業界のイメージも変えていきたい

聖風会の様子を数多く発信している「クローバースマイル」ですが、最終的なベクトルは利用者に向いています。小島さんは「『利用者の人権を最大限に尊重する』ことを常に第一に考え、それにこだわり続けることが職員のやりがいにつながり、誰もが働きやすい職場をつくっていきます。『クローバースマイル』で法人の理念や魅力を伝えることで、職員の帰属意識やモチベーションが高まり、最終的に利用者の満足度につながります。この循環を意識しながら、法人内外に親しまれる企画の発信を続けていきたいです」と語ります。続けて、「こうした現場からの発信が、介護業界全体のイメージアップになればという思いもあります。専門性を持った職員が利用者の幸せのために悩み、模索する真剣な姿や“クリエイティブ”な介護の仕事を社会に伝えていきたいです」と話してくれました。

 

中長期計画の計画期間も残り5年。聖風会はこれからも、法人が持つ専門性と介護に対する熱い想いを発信し続けます。

取材先
名称
社会福祉法人 聖風会
概要
社会福祉法人 聖風会
https://www.seifuukai.or.jp/

Webメディア「クローバースマイル」
https://www.seifuukai.or.jp/cloversmile/2021032106550593.html
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