杉並区在宅医療・生活支援センター地域ささえあい連携推進担当 (社福)杉並区社会福祉協議会
社会福祉協議会の強みを生かし、地域福祉コーディネーターが「相談支援」「参加支援」「地域づくり支援」を一体的に実施ー杉並区における重層的支援体制整備事業の取組み
掲載日:2025年1月30日

 杉並区では、誰もが気軽に利用できる区民の福祉と暮らしのサポート拠点として、福祉事務所や就労支援センターなどが入った複合施設「ウェルファーム杉並」を平成30(2018)年に開設し、同施設に一つの相談機関だけでは対応が難しい事例に関して相談機関の後方支援を行う「在宅医療・生活支援センター」を新たに設置するなど、重層的支援体制整備事業(以下、重層事業)に先駆けた取組を行ってきました。重層事業については、令和3(2021)年度から3年間の移行準備を経て、令和6(2024)年度に本格実施しました。

 杉並区の重層事業は、在宅医療・生活支援センターによる包括的相談支援や多機関協働のほか、地域福祉に関わる事業を広く実施し、様々な地域団体等とネットワークがある社会福祉協議会の強みを生した取組などが特長となっています。具体的には、杉並区社会福祉協議会の地域福祉コーディネーターが、出張福祉なんでも相談会等を通じて、住民のどこに相談して良いか分からない困りごとや悩みについて分野を問わず受け止め、地域活動や関係機関につなぐとともに、住民等と一緒に課題解決に取り組むなど、「相談支援」「参加支援」「地域づくり支援」を社会福祉協議会が受託して一体的に実施しています。

 また、個別事例の支援については、在宅医療・生活支援センターが相談機関から複合的な生活課題を抱えた事例に関する相談を受け付けた上で、精神科医や弁護士等が参加する支援会議(杉並区高度困難事例対応支援会議)を開催し、関係機関の調整等を行っています。さらに、個別事例への支援を通じて見えてきた共通の課題等を調整・整理するため、福祉分野のみならず、まちづくりや教育など社会福祉法の範囲を超えた分野の関係機関が参加する重層的支援会議を設置し、幅広い分野での連携を図っています。

 

 

 

 

 

取材先
名称
杉並区在宅医療・生活支援センター地域ささえあい連携推進担当 (社福)杉並区社会福祉協議会
概要
https://www.city.suginami.tokyo.jp/
https://www.sugisyakyo.com/
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