小平市健康福祉部生活支援課 (社福)小平市社会福祉協議会
生活困窮社自立支援事業の窓口に相談支援包括化推進員と5つの圏域にアウトリーチするCSWを配置ー小平市における重層的支援体制整備事業の取組み
掲載日:2025年1月28日

4 生活相談支援センターで『居場所ガイドブック』を発行

  小平市社協では、『こだいら居場所ガイドブック』を平成29年度から作成しています。令和5年4月の第5版では、77団体による居場所を町別に掲載しています。それぞれの居場所に記されている『分野』には「高齢者」、「高齢者・多世代」、「子ども・多世代」、「多世代」、「高齢者・障がい・多世代」、「子ども」があり、多様な方々にとっての居場所が小平市に生まれていることがわかります。こうしたガイドブックを生活困窮者自立支援事業の窓口で発行していることも小平の特徴の一つです。

  ガイドブックは相談支援機関などに配布しています。相談者には居場所の運営スタッフの一員として自分の得意なことを活かしたいというニーズもあります。そのため、どんな活動をしている居場所か、どんな思いで運営されている居場所という情報も大切にしています。

Ⅱ 3年間かけて重層的支援体制整備事業へ移行準備

1 「移行準備事業」の開始とともにCSWを増員して全圏域に配置

 小平市では、令和3年度からの「移行準備事業」の実施に合わせて、CSWを5名に増員。これによって5つの圏域すべてにCSWがいる体制ができあがりました。CSWは毎朝、こだいら生活相談支援センターのミーティングで情報を共有します。そして、主にひきこもりや地域の活動などの相談を中心に窓口対応しつつ、それぞれの担当圏域の会議や居場所の支援に出かけていきます。各圏域には、福祉施設・事業所の多い圏域、大学や企業の多い圏域などそれぞれに地域特性があります。「中央圏域」を担当するCSWには係長を当て自らの圏域を担当しつつ、全圏域を統括しフォローしています。

 さらに、「移行準備事業」における取組みもふまえ、令和6年度の本格実施からは「中央圏域」以外の4圏域で隣り合った圏域のCSWがペアを組む体制をとるようにしました。圏域ごとにメインとサブのCSWが関わる複数体制を組むことは、複数の視点でケースを見たり、お互いの持つ人脈やネットワークを活かし合ったり、また、たとえCSWに人事異動があっても継続的な地域との関わりを保つことができるなどのメリットが考えられます。

 

取材先
名称
小平市健康福祉部生活支援課 (社福)小平市社会福祉協議会
概要
https://www.city.kodaira.tokyo.jp/
https://www.syakaifukushi.kodaira.tokyo.jp/index.html
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