社会福祉法人豊川保育園 ひばり保育園
保育士 長谷川 載莉子さん
あらまし
- ひばり保育園で保育士として働いて6年目となる長谷川載莉子さんに、保育士を志したきっかけや、子どもたちと関わる上で大切にしていることを伺いました。
子どもたちの成長を見られるのが大きなやりがい
幼い頃、自分が通っていた保育園が同じ法人の豊川保育園でした。母にはよく「あなたは保育園に育てられたようなものよ」と言われていて、私にとっても保育園は楽しい思い出の場所でした。
昔から子どもが好きで、中学時代の職場体験では保育園に行きました。自然と保育士になりたいという思いが湧き、大学は保育系の学部で学びました。新卒からひばり保育園で働いて、今年で6年目になります。
昨年度までは年長クラスを担当していました。年度初めは、子どもたちがお互いのことに関心を持つ様子があまり見られず、他の子が泣いていても気にかけていないことなどが気になっていました。もう一人の担任と相談しながら、どうすればクラスの仲間意識が芽生え、仲の良い子以外にも目が向くか考えました。そして、一つの試みとして当番活動を取り入れてみました。子どもたちが毎日交代で、その日のクラスの人数を確認して事務所の大人に伝えたり、今日の献立をみんなに発表する等、それまで担任がやっていたことを、〝小さなミッション〟として行っていくことにしたんです。すると、責任感が出てきたのか「〇〇くんと〇〇くんがけんかしていたから僕が止めて話を聞いたんだよ」と、友達のことを気にかける様子が見られるようになりました。ほかにも、友達の良いところを見つけてみんなに伝えたり、当番ではない日もお互いを気にかけて行動する姿が増えていきました。そんな子どもたちの変化を保護者の方と共有して、嬉しさを分かち合えることに、保育士としてやりがいを感じています。
先生同士、支え合っているから頑張れる
昨年度は特に、1年を通して周りの職員にとても支えられました。もう一人の担任とは、二人とも年長クラスの担当は初めてでしたが、同じ立場だからこそ協力し、フレッシュな気持ちで新しいことに挑戦できたと思います。何より、ひばり保育園の職員は、後輩職員のことを常に気にかけてくれるので、分からないことや悩みがあれば気軽に相談できます。クラスの運営がうまくいかない日や、周りの先生たちと比べて落ち込むようなことがあっても、先輩が「失敗したっていいんだよ」と力強く声をかけて、心を軽くしてくれます。そんな雰囲気の良い職場だから、続けてこられたのだと思います。みんなが気持ち良く働くにはどうしたら良いか日々話し合いながら、働きやすい環境をつくっています。
長く続けることで得られたもの
新人の時は、とにかく全員が怪我なく1日を終えられるようにということで頭がいっぱいでした。6年目になった今、ようやく少しは周りを見て働けるようになってきたと思います。命を預かる仕事なので常に気は張っていますし、大変なこともあります。でも長く続けていると、卒園していった子が私を覚えていて、散歩中に会うと声をかけてくれたり、保護者の方に「先生が担任でよかった」と言ってもらえたり、そんな嬉しい瞬間にも出会えます。また、いろんな年齢のクラスを担当して、以前より1年の見通しが立つようになり、経験を積んだからこその視点が持てるようになりました。何十人もの園児を同時に見ているので、つい目の前の業務に追われてしまいがちですが、子どもたち「一人ひとりとの関わり」は大切にしたいと思っています。子どもたちから聞かれたことは、どんなに小さな疑問でも、ただ答えを提供するのではなく、一緒に考えてみる。そんな姿勢を忘れずにいたいです。
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