(社福)堤福祉会
震災の教訓をふまえ、広域連携のしくみづくりをすすめる
掲載日:2018年6月18日
ブックレット番号:7 事例番号:75
岩手県/平成30年3月現在

職員の動き

発災当日に出勤していた職員は家族や自宅の様子が気になっていたはずですが、現場を離れることなく勤務を続けていました。余震が続き二次被害の恐れもあったので、簡単に帰宅させられるような状況でもありませんでした。

しかし発災から3日目の3月13日に寸断されていた道路が復旧したため、職員が交代で一時帰宅できるようにしました。

道路状況やガソリン不足などもあり、芳賀さん自ら法人のワゴン車に複数の職員を乗せ、数日間送迎をしました。携帯電話がつながりにくい状態だったため、迎えの際は約束した時間・場所に職員が現れるのか不安もありましたが、すべての職員が戻って来てくれました。

さらに当面の施設運営と職員体制を考え、夜勤2名体制の24時間シフト制にすることとしました。このシフト制は4月5日まで続くことになります。

 

また、発災当日に非番だった職員は安否確認もままならない状態でしたが、確認が取れた人には可能であれば出勤してほしいと伝えることにしました。携帯電話のショートメールのほか、避難所を回って安否確認をしながら声をかけ、徒歩で出勤してくれる職員も出てきました。

3月20日には花巻市の社会福祉法人大谷会から応援職員が到着。4~5名の職員が1週間交代で三陸園に派遣され、大きな力となりました。また翌21日には岩手県高齢協による職員派遣も始まり、体制を整えていきました。

また同時期に職員面談も開始しました。メンタルケアや就業継続の意志などを確認するためでしたが、多くの職員が家族や親族、知人を亡くしていたり、住宅等に被害を受けたりしていたため、退職せざるを得ない人もいました。

その後も「被災状況調査票」などにより状況確認を行っていましたが、結果として5月末までに28名もの職員が退職することになりました。被災により環境が激変する中、人材確保は容易ではありませんでした。

 

【被災状況調査票】

 

 

取材先
名称
(社福)堤福祉会
概要
(社福)堤福祉会
http://tsutsumifukushikai.jp/
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