中央区福祉保健部地域福祉課 (社福)中央区社会福祉協議会
CSWの役割を生かして「ふくしの総合相談窓口」で包括的に相談を受け止め、区内3か所の地域活動拠点を活用してアウトリーチや継続的な支援を展開。―中央区における重層的支援体制整備事業の取組み 
掲載日:2025年1月24日

 中央区は、令和6年度から重層的支援体制整備事業(以下、重層事業)を本格実施しています。中央区社協は、平成29年度から地域福祉コーディネーター(以下、CSW)と生活支援コーディネーターを兼務する形で職員を配置し、多世代を対象とした支援を実施してきました。区では令和3年度から移行準備事業を開始し、中央区社協では令和4年度からの一部事業の受託と、令和5年度からの区直営の自立相談支援機関「くらしとしごとの相談窓口」への職員派遣により、本格実施に向けた準備を区と社協が連携して計画的に進めました。

 区は、令和2年3月に策定した「中央区保健医療福祉計画2020(令和2~8年度)」を令和6年3月に見直し、内包する形で「中央区重層的支援体制整備事業実施計画」を策定しました。計画の検討にあたっては、中央区社協の職員も委員及び幹事として参加し、社協が策定している「第2期中央区地域福祉活動計画(令和3~8年度)」との整合性を図り、地域福祉の推進を一体的に進めています。

 令和6年4月から「ふくしの総合相談窓口」を、自立相談支援機関「くらしとしごとの相談窓口」の機能を拡充する形で区役所本庁舎の地下1階に開設しました。窓口の開設にあたり、福祉に関する課題を包括的に受け止め地域の支援機関と連携しながら伴走支援を行うため、社協に業務委託をしてCSWを配置することを想定し、その準備として自立相談支援機関への社協職員の派遣を行うなど、職員も安心して事業実施ができるような工夫をしてきました。

 中央区社協では、3つの圏域にそれぞれ地域活動拠点を設けています。平成29年度から、勝どきにある区施設の空きスペースを社協で活用し、CSWを生活支援コーディネーターと兼任する形で3名配置し、区民同士の交流や相談支援を実施してきました。5年計画で増員し、現在は日常生活圏域3か所に7名、全域を統括するリーダー1名、合計8名を配置しています。また、令和3年6月には、日本橋浜町に自主運営の「はまるーむ」を開設し、誰もがフラッと立ち寄れる地域の居場所として、開所日はCSWが常駐しています。令和6年7月からは、「ふくしの総合相談窓口」の隣に「ツキチカ!」をオープンし、京橋・日本橋・月島の各地域に多世代交流の居場所ができました。

 

 

 

 

取材先
名称
中央区福祉保健部地域福祉課 (社福)中央区社会福祉協議会
概要
https://www.city.chuo.lg.jp/
https://www.shakyo-chuo-city.jp/
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